電気自動車の走行音(?)
2009/11/28 ちょっとしたお話
電気自動車は低速でも「走行音」を出そう? 日産は来年に出す電気自動車発売時に装備を計画、新制度に先行する予定だ。 日産自動車は2010年から発売する電気自動車に、 発進時などにエンジン音に似た音を出す装置を搭載する。 エンジンがない電気自動車は走りが静かな半面、 歩行者が気付きにくいため「擬似走行音」を出すことで事故防止につなげる。 国土交通省は12年ごろに電気自動車などに 擬似走行音を出す装置の設置を義務付ける制度を検討中だが、 日産はこれに先駆けて標準装備を決めた。 今後トヨタ自動車など他社にも広がる見通しだ。 日産は5人乗りの電気自動車「リーフ」を 来年後半に日米欧で発売する予定。 現在エンジン音に似た擬似走行音を開発中で、 発進や停車など時速20キロメートル以下のときに自動的に出る仕組みを想定。 早朝深夜の住宅街や、歩行者がいないときなどは 音を消せるようにスイッチをつける計画だ。 電気モータだけで走行可能な電気自動車などは低速時に音が静かなため、 歩行者や視覚障害者が車の接近に気づきにくいとの声が出ている。 このため国交省は電気自動車やハイブリッド車の新車を対象に 擬似走行音を出す装置を義務付ける方針で、基準の検討を始めている。 国交省が今月5日にまとめた対策案では、 トヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」や 三菱自動車の電気自動車「i-MiEV(アイ・ミーブ)」なども対象。 両社は「国交省の今後の制度整備の決定を待って対応する」としている。 国交省によれば、すでに販売済みの車両まで義務化の対象とするか、 義務化した場合、誰がコストを負担するかは「検討中」(自動車交通局)という。