言葉も変わる
2015/07/11 植田 茂夫
みなさん、おはようございます。
しかし、シトシト、ジメジメとうっとおしい天気が続きますね。
気分までうっとおしくなります、、、というような
“うっとおしい”という言葉、大阪では色々な場面でよく使います。
例えば、
「今日は湿気が高あて、うっとおしいな~」
「近寄るな、うっとおしいやろ」
「うっとおしい髪やな~、そろそろ切れや」
「めばちこができて、うっとおしな~」
「おまえ、うっとおしいんじゃ~」
他にも幅広く使っています。
日本語では、本来「わずらわしい」「うっとうしい」「気持ち悪い」
のみっつを使い分けるそうですが、
いつの間にか特に大阪ではこのあたりのニュアンスは
概ね“うっとうしい~うっとおしい~うっとしい”で通じるようです。
ところが、この“うっとおしい”をもっと単純にしたのが「うざい」。
言葉の響きからどこか無視をするように聞こえてならず
以前からこの言葉を子供が使うと注意をしていたのですが、
改めて、自分自身も「わずらわしい」「うっとうしい」「気持ち悪い」を
使い分けられないことに少し言葉の責任を感じました。
時代とともに変わる言葉ですが、正しい日本語はひとつ。
しかしかなり難しいですね。
それでは又来週、植田茂夫でした。
雨の広沢池