ちさの花 咲ける盛りに はしきよし

2017/05/18 尾崎 由典


こんにちは尾崎です。

 

弊社住吉店の北東に何本の木が幾重にも枝分かれし太陽に手を伸ばすようすくすくと育っております。

 

 

以前よりこの木の成長を見届けております。

 

植田専務も水やりを手伝ってくれます。豪快にバケツで水をぶっかけますが・・・笑

 

そして毎年、その甲斐もあってか、この季節になると綺麗な花を咲かせます。

 

 

満開から散るまでのスピードは猛烈ですが、なんとも鮮やかな白い花を咲かせます。

 

 

万葉集にも登場する「ちさの花」。エゴノキです。

 

このエゴノキは多くの生き物たちの肥やしとなります。

 

そして色んな出来事を教えてくれます。

 

アルゼンチンアリの襲来や、カミキリの幼虫の発見。←これはマズい。枯れてしまうかもしれません。

運命共同体のクマバチ君に蜜を吸わせてあげる代わりに、受粉を手伝わせる。素晴らしいビジネスパートナーです。

 

クマバチは大変真面目できっちりと受粉のお手伝いをしてくれます。昆虫の中でもかなり優秀な営業マンです。

 

因みに花を下向きに咲かすのには理由があり、決してネガティブなわけではありません。

 

ビジネスパートナーを選ぶ為です。不真面目で気まぐれな蝶々ではあまり受粉の手助けにはなりませんので、真面目で几帳面な屈強な顎の持ち主アナバチ系のクマバチしか蜜が吸えない仕組みになっているのです。

 

他の植物には不真面目で気まぐれな蝶々を好むモノもたくさんいます。要は植物たちは自ら、仕事相手を選んでいるわけです。

※不真面目や真面目と言われる理由はちゃんとありますが、今回は割愛します。

(蜜を吸うクマバチの近距離撮影に成功!!)

 

そんな様々な生き物たちの懸命に生きる様をこのコンクリートジャングルの中で垣間見る事が出来る、僕にとっては面白い場所です。

 

毎日、見ていると少しの変化にも気づくようになります。

 

ほんの小さな出来事が彼らの生命に大きな出来事をもたらします。

 

クマバチがいなければ、彼らは繁栄する事は出来ませんし、アリたちがせっせと足元で土を肥やしてくれるおかげで栄養のある水分がいきわたりますし、木の実を食べる鳥たちが各地に子孫繁栄をもたらしてくれます。

 

日常の中に埋もれている1ページを細かく砕いて見る事で壮大な物語がある事をエゴノキが知らせてくれます。

 

綺麗な花を咲かす一瞬のためのストーリーが1年間の準備期間を経てもう既にこの春先には出来上がっているわけです。

 

綺麗な花を咲かす事が出来なければ彼らは死に絶えますので、色んな協力者を募りじっと来年のこのシーズンまで忍耐強く生き抜くために耐えしのぐのです。

(11月頃のエゴノキの実と種)

 

ある意味、人生の教訓を教えてくれる先生なのかもしれませんね。

 

 

以上尾崎です

 

 


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