タイブレーク方式 ?

2008/08/20 氏田 耕吉


ノーアウト、1,2塁からのイニング開始?

何のこっちゃ?

 

野球の延長決着方式らしく、今日のオリンピックの野球で初めてみました。

11回先攻は米国、10回では完全に抑えていた岩瀬が初球を打たれ、1点、そして次の打者にも初球打ちで1点、ノーアウトのままさらに1点と、計4点を取られる大誤算。

送りバンドを想定しての単純戦略だったんでしょうか?  がっかり!

その裏、日本の攻撃はアッサリと2アウト、、、、

 

ところがそこからが魅せてくれましたネ。

そこで初めてのセンター返し、1塁に出て、そして連打。2点を取ってさらに満塁までもっていきました。

そこで代打、阿部が、

、、、、出ながらの1塁フライでジ・エンド。

 

まあ、決勝リーグへの出場が決まってるとは言え、さっぱりした監督インタビューでした。

それもその筈、、、、、、、、

 

 


或るブログニュースからは、、、

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星野監督怒った!という記事を見ました。

北京オリンピックの野球がタイブレーク方式になるそうです。

なんのこっちゃ、と不思議に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これは一部のスポーツでは当たり前のように行われている、勝敗を決定付ける方法です。

タイ=tie =同点です。それを ブレーク(ブレイク)=break=破る・打破するですので、同点を打破するということです。

私も2年程前に記事 に書いたことがあるのですが、危機的状況を作ることで勝敗を決めやすくするというものです。その時は女子ソフトボールの記事でした。

さて、今回の北京オリンピックでは野球にタイブレーク方式が採用されるようです。

採用されるようです、なんて言っても
08年8月8日に開催される北京オリンピックまでは2週間もないのが現状です。

それに対し星野監督は怒ったとのことです。まぁ、当たり前でしょう。

「世界一を決める真剣勝負をするのに、どこにも相談なくIBAFが決めたのも納得できない」

一体いつから準備をしてたのだろうか、と思うほど準備万端に用意をされているはずの北京オリンピック2週間前に、勝手にルールを変更したわけですから怒りたくもなるというものでしょう。

しかもややこしいことに、タイブレーク方式が北京オリンピックに導入されるきっかけとなったのは、「日本」だったとの報道がありました。

国際的な窓口の全日本アマチュア野球連盟(全アマ)・松田昌士会長(IBAF第一副会長=72)が今年4月、IBAFのシラー会長に、日本の社会人野球での同制度実施を紹介していたことが28日、分かった。(2008.7.29スポーツ報知)

日本での紹介が国際野球連盟のシラー会長の心を動かし、北京オリンピックのルール改正へと繋がったのです。動かさなくて良かったものを…と、監督じゃなくても思います。

なぜ、急に導入が決まったのでしょうか?

タイブレーク方式は、日本の社会人野球で2003年から導入されている、北京オリンピックのタイブレーク方式とは若干内容は異なるようです。

●日本 延長12回以上で同点+試合時間4時間以上の場合採用

      次の回に1死満塁で開始

●北京 延長11回から採用 10回終了時のオーダーから打者を指名

      11回から無死1,2塁で開始

北京オリンピックのほうが勝敗が早く決まりそうに見えますね。

しかし、時間短縮をすることは、野球の楽しさの半減には繋がらないのでしょうか?

それはさておき、延長時の攻防に投手は重要なファクターになります。

いかに危機になることを避け、危機から脱出するのかというのが延長戦の最大の魅力であり問題です。

このタイブレーク方式は以前にも書きましたが、危機的状況を人工的に作り出します。

ということは、ピッチャーは毎回危機に直面することになるわけです。

選択肢はありません。監督は、危機に対応出来る選手を選ぶ必要があるわけです。

通常の試合よりハードでタイトなことは伝わると思います。

日本の投手は10名。故障などで不調の巨人・上原を含みます。

金メダルを得るには、キューバ戦から始まり決勝まで9試合を戦う必要があります。

日程は、8月13日(水)?23日(土) 迄です。

かなりのハードスケジュールですよね。

例えばアメリカですと、12名の投手が発表されています。

(Brett Anderson・Jake Arrieta・Trevor Cahill・Geno Espineli・Kevin Jepsen・Brandon Knight・Mike Koplove・Blaine Neal・Clayton Richard・Jeff Stevens・Stephen Strasburg・Casey Weathers)

日本・キューバ・オランダ・台湾・韓国は10名、そしてカナダは11名です。

リリーフのタイミング調整などしやすいですから、このルールが採用された場合アメリカは有利になるように思えませんか?

事前にタイブレーク方式を知っていたなら、違う結果になっていたかもです。

ですので、「星野監督怒った!」となったわけです。

「このままじゃ日本はナメられる!声を大にして抗議すべきだ。」

なんとも急な話に驚くことしか出来ないのですが、これは事実です。

北京オリンピック、早速ですが始まる前に問題発生のようです。

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その米国にいきなり負けるのだから、仕方ないかな??
氏田耕吉でした。


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