メルセデスベンツ W126=560SEL の雨漏れ修理
2009/12/27 <ベンツ> 修理事例
工場のかとうです。
今年最後は、弊社でも台数の減ってきた、W126=560SELの雨漏れを。
この車両は以前にも、運転席後部足元へ水がたまると、
エアコンの水を排出するホースを取り換えたことが有る車両。
「また同じ所に水が溜まる…」
もともと付いているエアコンのドレンホースは、スポンジ状のホースで、
前回はそのホースがサクサクのクッキー状になり、バラバラに砕けていました。
それを見て再発を防ぐために、国産ヒーターホースを加工して取り付けました。
まさか、あのヒーターホースがもう漏れた?
10年はイケると確信して取り付けたのですが、
確かに前回と同じように、左後部の足元カーペットが湿っています。
お預かりさせて頂き、エアコン付近を分解開始。
丁度に加工して取り付けたドレンホースはきっちりと付いていました。
ココでホッとして、頭・体にエンジンが掛かり、動きが軽快に♪
エアコンで無いなら、雨漏れ♪
スライディングルーフか?フロントガラスか?左前後ドア?
ドア単体!漏れなしOK!
ドア回り!漏れなしOK!
スライディングルーフ!ドレンの詰まり無し!
…
単体部分では出てこないので、乾かしがてら分解開始~♪
前回は右前からでしたが、今回は左前から
黒い配線ケースの溝が川となって、流れて来ています。
フロントガラスのシールか???
中に潜ってシャワーを掛けて貰うと、パーキングブレーキの上の方から!
内部をこれ以上分解するのは手間なので、ワイパーカウルを外して上から点検。
年数なりの錆などが多数見られます。
触っていくと、何やらブヨブヨした所が…
そこに集中して水をかけると!滝です!
小さい穴に、ゴムのキャップを取り付けている周りが腐食して、穴が広がって居ました。
ゴムのキャップを外して中からみると、
陽が差し込みます♪
ではソコをシーリング。と、触ってみると!
ボロボロ砕けました…
きっちり治すには、鉄板を切り張り♪
そんなことはやってられないので、ガラスを張り付ける糊で、
コッテコテに固めさせて貰いました。
フロワカーペットは何度も何度も水分を絞り、
お日様に乾かしてもらって、組み付ければ完成!
たまに自社で洗車後に雨漏れ発覚することも有りますので、
フロワマットの下の湿り気に要注意です。