2010/03/28 <BMW> 修理事例
こんにちは。
工場のかとうです。
先日は試乗会にご来場頂きました皆様、
有難うございました。
程良いご来場者数で、待ち時間も少なめに終了できました。
試乗にご来場いただきました○○様のカメラでカシャッ!
花粉予防マスクが、何とも嫌な感じになっていましたm(__)m
今回は、、、前回に引き続きBMWオイル漏れ E39 528にて。
オイル漏れの修理依頼で、点検。
上から見ても特に漏れの気配は無く、
リフトアップして見ると、エンジンの左前が、ベタベタです!
オイルパンから、ブロックを伝って落ちてきています。
下から見ていても、汚れが見えるだけなので再度上から点検。
推測するにこの隙間から出ているようです。
すぐ右にオイルエレメントのケースが有るので、
多分ここのパッキンが劣化しているようです。
展開図を貰うと、
怪しいパッキンが有りました。
このイラストの様に、これだけの部品構成なら、
鏡が有ればすぐに見えそうですが、実際ココに到達するには
周りの付属品の取り外しから始まります。
まずは、画像右側のエアークリーナー周りの吸気系部品を取り外します。
続いてパワーステアリングのオイルタンク、
それからベルトを外し、オルタネーター(発電機)の取り外し。
そこまで取り外すと、やっとイラストのオイルフィルターケースが
見えてきます。
フィルターケースのハウジングを一式取り外すと、
やっと、パッキンに到着です=3=3
取り外したパッキンは、予想通りのカリンカリン状態。
新品のふっくらゴム質のパッキンに取り換えて、
作業完了~♪
と、エンジン始動して漏れが止まったか最終確認。
漏れなし!これでオッケ~とエンジンルームを見ていると…
エンジンルームの奥から、煙がボワッ!!!
何かと覗いてみると、
シリンダーヘッド・カバー右後部のパッキンからもオイルが漏れて、
あつあつマフラーの上に落ちて、煙となっています!!!
下にはオイルが垂れてきていませんが、
こちらも一応オイル漏れ…
気化してしまって、形跡が無かったので、見落としていました…。
「 追加作業 」
嫌な響きです。
連絡を入れ、ご了承を得て「追加」作業も完了となりましたが、
後から「ココも!」って言うのは気が引けます。
入念にチェックの上、お見積り⇒ご連絡が基本なんですが、
1つ悪い所を見つけるとすぐに「ココですわ!」って連絡してしまう悪い癖…
もう一歩「プロ」にならなければ##
2010/03/21 <BMW> 修理事例
こんにちは。
工場のかとうです。
今回は、BMW E90 320iのオイル漏れを。
エンジンルームから異臭のご依頼で、
リフトアップして、各部を点検してみると、
E46時代から引き続きのバキュームポンプ本体の合わせ面からのオイル漏れ。
(青木重雄撮影)
ヘッドへの、取付部分からの漏れなら、取り付け部のオーリングを
取り換えればよいのですが、いつもそこからは漏れず、本体合わせ面の漏れ。
本体取り換えだと、5万円コース!
以前にE46で、余り物のオーリングで直った事が有ったので、
一度その方法で試してみます! と言った物の、
ポンプを分解して、合わせてみると、
今回は、丁度合うオーリングが無い!!!
じゃぁ中古?…イヤイヤ、こんなん中古使ってもすぐまた漏れるやろうし…
なら、オーリングを作ってるのは…?とラジエター屋さんに相談。
「水用やったら、何ぼでも作れるけど、油用は無いで」…
弊社にはオイル用のオーリングは、他車用の物が、いくつか有るので、
弊社までご足労願い、ちょっと太めのオーリングを加工してもらいトライ!
組み付けると、「ちょっと、太すぎたなぁ…若干隙間が…まぁ漏れる事は無いか!」と
組み付けエンジン始動! 漏れなし!
バキュームは?「効いてる効いてる♪」
しかしブレーキの事なんで、ロードテストも開始!
工場前OK!路地OK!スピード出してもOK!
と戻って車庫入れ時、何度もペダルを踏み直していると…
ブレーキの効きが甘くなってきました。
アカンアカン!
ポンプの合わせ面が若干広がったことで、
吸引量が減って、繰り返し操作すると、圧が足りなくなったようでした。
再度分解…
今度は若干細いかな?と思うオーリングを見よう見まねで作成…
取り付けて「漏れませんように!」
エンジン始動。 漏れなし!
これなら♪ と試乗をして、ブレーキもガッツンガッツンに効いていたので
作業完了~♪
新品交換なら、そんな心配も無く、取り付ければ完成~ですが、
修理となると、コンマ数ミリの誤差でも、機械は許してくれませんでした。
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2010/03/14 <輸入車> 修理事例
こんにちは。
工場のかとうです。
今回は、ポルシェ911 カレラ 964シリーズ?のシートを綺麗にして見ましょう。
年季の入ったシートは、乗り降りする部分から、擦れて痛んできます。
座る座面は、
お年を感じるしわのようなひび割れが出てきています。
乗り込む際に、擦れるシートバックは、
広がって、穴のようになっています。
シートバックの背もたれ部分も乗りこみ口は、
シートと同じく地割れのように、お年を召された感じが…
こちらをリフレッシュ!(S様曰く新車計画第2弾でしょうか?)
まずは~、、、
皮以外の部分を、細かくマスキング~♪
続いて、塗料が周りに飛ばないように、ビニールカーテンで仕切ります♪
フワフワ素材で、ひび割れ・穴あきを補修~♪
リフレッシュ~♪
スベスベお肌~♪
完成~♪
若返りました!
まずはお尻の部分。
どぅ~でぃ~ス♪
続いてシートバック側面!
ちょっと縫い目が埋まってますが、カンベンm(__)m
続いてシートバック!
どぅ~でぃ~ス♪
若返りました!ひび割れお肌が、フワツルお肌に!
革のリフレッシュは、まさに「エステティック」な感じがしますね。
こんな風に自分の顔のシミ・しわも、リフレッシュ出来たら簡単に若返るのですが…
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2010/03/07 <国産車> 修理事例
こんにちは。
工場のかとうです。
今回はシム交換タイプのバルブクリアランス(隙間)調整です。
もともとの入庫はオーバーヒートでした。
水漏れで、オーバーヒートのままエンジンが動く限り乗り続けられ、
最終エンジンが停止。
レッカー入庫時にセルを捻ると一瞬掛かりましたが、
その後目覚める事は無く、圧縮も抜けている様子…
シリンダーヘッドを取り外し、修正しようと試みましたが、
ひずみが大きく、ヘッドは取替え必要…
とりあえずお安く上げるには、⇒ 中古シリンダーヘッドをGET!
ガスケット・パッキン類は新品にて組み換え開始~♪
せっかく分解しているんで、バルブクリアランスの調整も♪
と見てみると、バルブの隙間を調整するには、
ピストン型のシムの入替が必要!
たくさん種類が要るけど、合うサイズも有るやろと計測開始~
次は、苦手な計算開始~
有るものだけで、すべてのクリアランスを丁度にするのは無理…
6個位新品のシムを買えば、ジャストに仕上がるのですが、
そんなことは依頼事項では無いし…
と、バルブクリアランスを少しずつ妥協しながら、
若干甘い目に合わせていって、一旦完了。
ここでいつも朝礼で合唱している
*整備員訓!* が頭をよぎる…
整備は徹底を期し、寸毫も妥協あるべからず。
妥協は技術の堕落なり! *******
しかし、もとの状態よりは良くなっているはず。。。
迷っていても進まない!一旦組み付けて、
タペット音が大きければもう一回外そう!と
若干甘い目のセッティングでヘッドを取付!
恐る恐るエンジン始動!
♪
イイ感じw
見積してOKもらってから分解後に、後から追加見積もりをするのって気が引けます。
とりあえず、異音も無く快調な様で、一見らくちゃく~
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