バルブの隙間を調節。
2010/03/07 <国産車> 修理事例
こんにちは。
工場のかとうです。
今回はシム交換タイプのバルブクリアランス(隙間)調整です。
もともとの入庫はオーバーヒートでした。
水漏れで、オーバーヒートのままエンジンが動く限り乗り続けられ、
最終エンジンが停止。
レッカー入庫時にセルを捻ると一瞬掛かりましたが、
その後目覚める事は無く、圧縮も抜けている様子…
シリンダーヘッドを取り外し、修正しようと試みましたが、
ひずみが大きく、ヘッドは取替え必要…
とりあえずお安く上げるには、⇒ 中古シリンダーヘッドをGET!
ガスケット・パッキン類は新品にて組み換え開始~♪
せっかく分解しているんで、バルブクリアランスの調整も♪
と見てみると、バルブの隙間を調整するには、
ピストン型のシムの入替が必要!
たくさん種類が要るけど、合うサイズも有るやろと計測開始~
次は、苦手な計算開始~
有るものだけで、すべてのクリアランスを丁度にするのは無理…
6個位新品のシムを買えば、ジャストに仕上がるのですが、
そんなことは依頼事項では無いし…
と、バルブクリアランスを少しずつ妥協しながら、
若干甘い目に合わせていって、一旦完了。
ここでいつも朝礼で合唱している
*整備員訓!* が頭をよぎる…
整備は徹底を期し、寸毫も妥協あるべからず。
妥協は技術の堕落なり! *******
しかし、もとの状態よりは良くなっているはず。。。
迷っていても進まない!一旦組み付けて、
タペット音が大きければもう一回外そう!と
若干甘い目のセッティングでヘッドを取付!
恐る恐るエンジン始動!
♪
イイ感じw
見積してOKもらってから分解後に、後から追加見積もりをするのって気が引けます。
とりあえず、異音も無く快調な様で、一見らくちゃく~