BMW E90 320iのオイル漏れ修理
2010/03/21 <BMW> 修理事例
こんにちは。
工場のかとうです。
今回は、BMW E90 320iのオイル漏れを。
エンジンルームから異臭のご依頼で、
リフトアップして、各部を点検してみると、
E46時代から引き続きのバキュームポンプ本体の合わせ面からのオイル漏れ。
(青木重雄撮影)
ヘッドへの、取付部分からの漏れなら、取り付け部のオーリングを
取り換えればよいのですが、いつもそこからは漏れず、本体合わせ面の漏れ。
本体取り換えだと、5万円コース!
以前にE46で、余り物のオーリングで直った事が有ったので、
一度その方法で試してみます! と言った物の、
ポンプを分解して、合わせてみると、
今回は、丁度合うオーリングが無い!!!
じゃぁ中古?…イヤイヤ、こんなん中古使ってもすぐまた漏れるやろうし…
なら、オーリングを作ってるのは…?とラジエター屋さんに相談。
「水用やったら、何ぼでも作れるけど、油用は無いで」…
弊社にはオイル用のオーリングは、他車用の物が、いくつか有るので、
弊社までご足労願い、ちょっと太めのオーリングを加工してもらいトライ!
組み付けると、「ちょっと、太すぎたなぁ…若干隙間が…まぁ漏れる事は無いか!」と
組み付けエンジン始動! 漏れなし!
バキュームは?「効いてる効いてる♪」
しかしブレーキの事なんで、ロードテストも開始!
工場前OK!路地OK!スピード出してもOK!
と戻って車庫入れ時、何度もペダルを踏み直していると…
ブレーキの効きが甘くなってきました。
アカンアカン!
ポンプの合わせ面が若干広がったことで、
吸引量が減って、繰り返し操作すると、圧が足りなくなったようでした。
再度分解…
今度は若干細いかな?と思うオーリングを見よう見まねで作成…
取り付けて「漏れませんように!」
エンジン始動。 漏れなし!
これなら♪ と試乗をして、ブレーキもガッツンガッツンに効いていたので
作業完了~♪
新品交換なら、そんな心配も無く、取り付ければ完成~ですが、
修理となると、コンマ数ミリの誤差でも、機械は許してくれませんでした。