車検でリヤ・ホイールシリンダーをオーバーホール
2010/10/31 <国産車> 修理事例, <輸入車> 修理事例
こんにちは、
工場のかとうです。
今回は、車検の内容を。
最近は減ってきましたが、以前は良く有り、説明が難しい、
「ホイールシリンダーのカップ交換」を。
その名の通り、ホイールの内側にあるシリンダーに入っているカップキットを
交換するのですが、なかなかコレが口で説明するには…
足でブレーキペダルを踏み込むと、踏力がマスターバックにて増量され、
ブレーキオイルが各ホイールに分配され、そこでホイールシリンダーを
広げてドラムの回転を止めようとします…???
ややこいですね。
要はコレです↓
画像真ん中上に付いているのがホイールシリンダーで、
ブレーキを踏むと裏からブレーキオイルが流れ込み、左右にピストンが広がり、
左右に付いているブレーキライニングを広げて、ブレーキドラムに擦りつけて、
ドラムの回転を止めます。
ん~画像が一枚有るだけで判りやすいです♪(俺だけ?)
このホイールシリンダーはブレーキを踏むたびに、外へ広がり、
ブレーキを戻すと内に凹む。
これを絶えず繰り返しているので、どうしてもピストンのシール部分が劣化します。
劣化してブレーキオイルが漏れると…効かなくなる!ので、漏れる前に
カップキット(ゴムのピストンシール、ダストブーツ等のセット)を取替ます。
まずは邪魔なライニング達を取り外します。
シリンダー単体になれば、ブーツを外し、ピストンを抜き取ります。
ブレーキオイルが入ったり出たりを繰り返し、熱を持って内部は
かなり汚れています。
こちらは綺麗に清掃をします。
取り外してピストンと底に付いているピストンカップ。
こちらもピストンは綺麗に清掃して、ゴムのブーツ、カップは新品に取替♪
手慣れると早いんですが、慣れるまでは結構時間が掛かります。
ちなみに油圧式クラッチにもレリーズシリンダーと言う似たものが有り、
そちらもクラッチを踏むたびにピストンが動き、やはりカップは劣化していきます。
車検で点検して交換するこの安価な部品。
口で説明するとなるとなかなか難しい部品です。
万が一ブレーキオイルが漏れて、ブレーキフルードが減ると、
メーターに「赤」で、(○) とか (P) で、表示されますので
その際は早急に修理必要です!メーター表示の「赤」には要注意です。