ベンツSクラス(W220)のエアサス点検画像
2007/11/22 <ベンツ> 修理事例
2007/05/11 <ベンツ> 修理事例
ちょっと大袈裟なタイトルですが、、、(^^)
W220は結構ヘッドライト内の曇り、汚れが気になりますよね。
お客さまからのご依頼もありましたので、今回分解・清掃を行いました。
車輌 99 AMG S55L (W220前期モデル) フィアンホワイト
1.ヘッドライトASSY脱着
ヘッドライトはなんとボルト2本、ステー1つで固定されてます。非常にシンプル。
しかし、フロントバンパーを半脱着する必要があり、簡単には外れません。
Fバンパーモールの脱着も必要で、結構気を使います(汗)
↑フロントバンパー右側の中をインナー(タイヤ)側から覗いた画像。
ココの部品をチョコチョコっと外します。
2.レンズ脱着
ヘッドライトASSYが外れますと、後はこっちのモンです。レンズを外すのはそう難しく
ありません。 ただ、クリップ部を割ったりしないよう細心の注意で。
↑レンズ外した所。ウインカー部も当然ですが取外し致します。ポイントは、レンズだけ
キレイにしてもダメ。 ウインカー部のレンズも洗浄と忘れがちな反射板(メッキ部)の清掃。
ココをキレイにしてないと、せっかくここまで外しているのにもったいない!仕上がり半減!
タオル生地のヒゲと、指紋が着かないよう注意する事。 ヘッドライト部のパッキン(\1,030-)
も念のため交換しておきましょう。 しっかりと乾燥させた上で組み付けましょう。
さて比較。
さぁ、どっちでしょう?
画像では分かりにくいのが残念です。実際車輌に取付したら違いがはっきりしますね。
03年後期のクリヤー化(プロジェクター化)されたモデルも分解し調べてみようと思います。
2007/04/19 <ベンツ> 修理事例, <輸入車> 修理事例
今回は、カンタン、電球交換シリーズ!
電球は消耗品です。家でも車でも、切れたら交換。
家の電気もトイレや風呂場はカンタンですが、家によっては、階段やリビング
で取り替えが困難な所って有りますよね。
自動車も、ボンネットやトランクを開けるだけで、容易に出来る物から、結構、
大変な所も有ります。
その中でも、結構難儀な所は、メーター周りの電球。
車検や何かのついでに「メーターの電気が切れてるから換えといて」と
カンタンに想われがちなんですが、こんな感じです↓
まずはリンカーン・コンチネンタル。メーターの電球を取り外すには、メーターを外す。
メーターを外すには、周りの化粧パネルを外す。
言葉で説明したら、簡単なんですがやってみるとなかなか時間も掛かるし気も使う。
次はダイムラー・ダブルシックス。メーターを外す前に、上側のインダッシュパネルを
取り外す。
まわせば外れるんですが、裏からしか本体をしっかり持てませーん!
表面は綺麗な木目ですが、切り目は粗い!作業中、指にトゲが刺さり、10日経っても
トゲが取れずいまだに痛い痛い(泣)
お次はW140・Sクラスの外気温度計。供給部品としては、外気温計本体ごとしか無い!
電球は基盤にハンダで埋まってまんねん。
しかし電球切れごときで、液晶パネルごと交換はもったいないので、ハンダを溶かして
バルブを抜き取り、BMW用メーター球からソケットをもぎ取り、バルブ部分を移植。
(この、1.5W12V電球が明るさ最適♪バルブヘッドの外形もバッチリ!)
完成!
たかが、電球一個でもなかなかやり応えが有りますよ。ボンネットやトランクを開ければ
数秒で出来る物から、内装の分解を必要とする物まで、色々有りますんで、「電球切れ
くらい待ってる間にでけへんの?」と訊かれますが、こんな場合は、カナリゆっくりお待ち下さい…
2007/03/29 <ベンツ> 修理事例
今回はデイリーメッセージに画像が載せられるようになったんで、
画像混じりの小ネタ集!
まずはW140=S500 V8エンジンから。
エンジンにはオイル(油)が入っていまして、
ポンプで吸い上げ、パイプ等を通って各部に分配するのですが、
そのパイプに穴が開いては、オイルが届きません!
機械の間にまたがってるパイプがそれなんですが、
このプラスチックのパイプの底が、たまに抜けちゃいます。
この2000円程のパイプを交換するだけで…
心地よいV8サウンドに元通り♪
交換しないまま放っておくと…お財布に厳しい事に!
お次はW201=190E(少なくなって来ましたが!)
友人にしばらく貸していて、戻ってきたらカタカタ音…
バルブカバーをめくってビックリ!
カムシャフトが無惨にやせ細っています…
(左の端っこが立ってるのが分かるでしょうか?)
ロッカーアーム(バルブを押し下げる腕)も痛々しい姿に、、、
部品を調べると、マダ供給が有るとのことでしたが、
新品部品は驚き価格!!!
中古を探すと「そんな所だけ売ったら、エンジン本体が使い物にならん」と
言われながらも探し続けると、運良く腰下アウトのエンジンから
そこだけ外して売ってくれる店を見つけ、ナンとか安価にて修理完了♪
最後にもう一台。
オイル不足から、ピストンが…
コレを見つけるのにはカナリ苦労しました…
ピストンの値段を聞くと、ピストンピン付きで先程のオイルパイプと大差無し!
傷は有る物の軽傷なため、ペーパーにてすべすべお肌に修正!
中古エンジン積み替えも考えましたが、
どんな経緯で使ってきたか分からないエンジンに10万円も出して
高い(邪魔くさい?)積み替え工賃を貰うなら、
3000円程のピストンと
積み替えより安く付くピストン交換工賃で。
以上、内燃機偏「エンジンカタカタ音」集でした?♪
2007/03/15 <ベンツ> 修理事例
W220-BENZ S430 130,000km超足廻り編。
余談ですが、最近中古車でも走行距離の少ない車両を
探すのに一苦労。
同じ考えを持つ業者さん&希望されるユーザー様が多い
ので、当然走行距離の少ない車両は高価に。。。
ウマイ事なってるなぁ市場は (ToT)
距離が走ってるからダメ!っというわけではありませんが
やはり新車に近い走行フィーリングを求めると少ないに
越したことはないです。
故障とは判断されなくてもくたびれた車とそうでないクルマ
違いははっきり出てますよ!
日本での使用状況は大抵シビアコンディション。
ストップ&GOの繰り返しですから。
ウチもエエ中古車求めてもっとがんばらなあきません!
で本題へ。
Sクラス(W220)もブッシュ関係(人間で言う関節の軟骨部)
の作業が多い車両です。
一番要チェック箇所はロアアームのボディ側ブッシュの
状態。最悪のケースの一歩手前、って感じのこの車両。
その最悪のケースとはブッシュがヘタリ過ぎてロアアーム
自身が遊んでしまい(半脱臼みたいな感じ?)取付部を
損傷させてしまいます。
しかも取り付け部はアルミ製。部品代15万超え。。(泣)
この車両はキズのみで曲がり変形等は見られなかったので
とりあえず脱着してアルミ修正を行いました。
(画像参照)
アルミの溶接はかなりの技を必要とする為、いつも
お世話になってる取引先のOサンにご紹介いただき、
素晴らしい技術をお持ちのNTサンの元へ駆け込んで
きました。
新たな「職人」に出会わせて頂き、またまた興奮テンション↑(笑)
いやーいい整備が出来ました。
W220乗りのお客様!上記のような事になる前にぜひぜひ
足廻りの点検を。
ブッシュ交換で済むのにエンジン下のアルミフレーム脱着
まで及んでしまうとたまりません。
再度「点検の重要性」を感じた整備でした。
Fさま、ご入庫ありがとうございました。
S430、気持ちイイ乗り味でご納車したいと思います!
ブッシュ交換!
☆キズの部分もアルミ溶接にて修正済み
取付部に約3mmの深さの円形状のキズが、、、、
これはマズイ!!!!