2009/07/03
フランクフルトモーターショー09】空前の新車ラッシュ…概要判明
9月17 – 27日、ドイツで開催される第63回フランクフルト
モーターショーの概要が明らかになった。全世界から約
700社が参加し、多くの新型車のデビューが予定されて
いる。
主催者によると、700社の出展企業のうち、自動車メーカ
ーは60社以上。10月の東京モーターショーには、海外主
要メーカーのほとんどが不参加を表明しているが、その1か
月前のフランクフルトには、こぞってエントリーしている。
現時点で判明しているワールドプレミア(世界初公開)モデ
ルとしては、やはり地元ドイツメーカーが元気だ。
メルセデスベンツは『SLSAMG』『Eクラスワゴン』、BMWが
『X1』『5シリーズGT』、アウディは『A5スポーツバック』、
オペルは『アストラ』『メリーバ』を初公開する。フォルクスワ
ーゲンも2011年発売予定の新コンパクト、『up!コンセプト』
の量産仕様について、何らかの展開を見せてくれるかもし
れない。
ドイツ勢での注目は、メルセデスベンツのSLSAMGだ。
名車中の名車、1954年発表の『300SL』を、現代の技術で
甦らせたスポーツカーで、300SLの特徴的なガルウイング
ドアも受け継がれる。
エンジンは『63AMG』シリーズでおなじみの6208ccV8。
しかし、ドライサンプ方式やマグネシウムインテーク採用など
の専用チューンを受け、最大出力571ps/6800rpm、最大
トルク66.3kgm/4750rpmを発生する。
エンジンは低重心化のため、フロントアクスル後方の低い位置、
フロントミッドシップにレイアウト。トランスミッションはリアアクス
ルに配置するトランスアクスル方式とした。トランスミッションは、
AMGが新開発したデュアルクラッチ7速2ペダルMT、「AMG
スピードシフトDCT-7」である。
SLSはオールアルミスペースフレーム構造を採用。ボディにも
アルミがふんだんに使用され、トータル重量は約1620kgに抑
えられる。
前後重量配分は48対52と理想的。0 – 100km/h加速3.8秒、
最高速315km/hという圧倒的パフォーマンスを実現している
という。
また、イギリスからはMINI『ロードスター』、ジャガー『XJ』、
アストンマーチン『ラピード』、ロールスロイス『ゴースト』、フラ
ンスからはプジョー『5008』『308RC Z』、シトロエン『DS3』
などが、メインブースを飾る予定。さらに、ケーニグセグへの
売却が決定したサーブは、新型『9-5』を披露する。
そして、SLSAMGと並んでショーの華となりそうなのが、フェ
ラーリ『F450』だろう。現行『F430』の後継モデルで、車名が
示す通り、V8エンジンの排気量を4.3リットルから4.5リットル
に拡大。F1テクノロジーをふんだんに取り入れるともに、スタ
イルも一新される。
ちなみに、今年のフランクフルトには、日産、ホンダ、三菱が
出展を見送る。しかし、東京モーターショーの参加リストと比
べれば、フランクフルトの華やかさは一目瞭然。
9月のフランクフルトは、熱く盛り上がりそうだ。
(リスポンス)