2011/08/05

軽量化で安全性損なわれる恐れは?


Q   クルマの燃費は車両が軽いほど良くなるとのことです。
      燃費を重視して軽量化することで、安全性が損なわれる恐れはないのでしょうか。


A   ガリバー自動車研究所所長 鈴木詳一

燃費は環境、維持費の面からも久しく重要なポイントとなっていますが、クルマの安全性を十分に考慮した上で作られています。

数字でわかる燃費に比べて安全性は目に見えにくいものですが、実は、クルマは20年前と比べてあまり軽くなっていません。

たとえば、トヨタのカローラは100キロ・グラム以上重くなっています。重くなっているのは、クルマの安全性を重視しているためです。

人が乗るキャビン(居住スペース)を囲む部分は強度が高く、材質も改良されています。フロントガラス両サイドの柱(ピラー)も太く頑丈になっています。

また、今のクルマは「衝撃吸収ボディー」という考え方で設計され、衝突時に変形することで衝撃を吸収し、乗員や歩行者を守る役目を果たしています。

いずれも事故による死亡率を下げる役割を果たしています。燃費のための軽量化で安全性が犠牲になっていることはありません。

もちろん安全運転が基本ですが、安心していいと思います。

(読売新聞)


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