2011/08/21
バックミラー ドア横になったのはいつ？
Q バックミラー ドア横になったのはいつ
バックミラーの取り付け位置が前方からドア横に変わったのはいつからですか。ミラーが前方にあれば、左側を見る時に視線を動かすだけで済むと思うのですが。（三重県 金子強さん）
A 自動車ジャーナリスト 御堀直嗣
もともと道路運送車両法では前方にフェンダーミラーを設置することが義務付けられていましたが、１９８３年の規制撤廃で、欧米にならってほとんどのクルマはドアミラーとなりました。フェンダーミラーの方が、左側の後方を確認しやすい、との声を耳にします。ただ、距離があるため像が小さくなってしまう面もあります。
最近は顔を動かさなくても後方から接近してくるクルマを認識できるよう、センサーでとらえ、ドアミラーの取り付け部などに設置したランプが点灯して警告する機能を装備したクルマもあります。
近年のクルマの安全性能には「コンパティビリティ（共生）」という概念があります。万一、歩行者や自転車などと接触しても、できるだけ相手の被害を少なくすることを意味します。この考えによれば、フェンダーミラーよりドアミラーの方が「出っ張り」が少なく、危険を減らすことができるかもしれません。いずれにしてもルームミラーを併用し、常に後方のクルマの存在を頭に入れて運転することが安全運転に結び付くと思います。
（読売新聞）
