美人揃い。
2004/06/14 安田 和弘
本日は仕事の話を。
一昨日は雨の中を仕入れの為、1000台ほどの出品車両がある、オークションに行ってきました。
昨今、インターネットの普及や、情報誌などによって、お客様も色々と下調べをして来店される事があります。
希望の車の何年式は幾らくらいの値段で雑誌に載っていたとか、ネットで見たとかそれぞれご予算等、ご自分で研究されている様子です。
「良い物を安く」これは何方でも望む事ですし、実際、大阪出身の私もなにか物を購入するときにはそれを考えて購入を検討します。
二人目の子供を授かったときに、安産祈願に奈良の帯解寺に行ったとき、「二人目だからご祈祷料まけてくれませんか?」と(冗談ですが、、)言って、身内に叱られたくらい、「安く」という意識はあります。
しかし中古車ビジネスの世界で長い事仕事をさせていただいて、「安い」ということについての意識がかなり変わってきております。
昔の人が「安物買いの銭失い」と言った事の意味が本当に解ります。
我々が店頭で販売している車が中古車であるというところから考えると、同じ年式、同じ色であっても、それまでの使われ方によって程度の違いは皆さんが思っている以上にあります。
雑誌や写真、資料などで程度を表すことは不可能とはいえ、値段だけで中古の商品を比べるという事自体にかなり無理があると思います。程度の差は確実にあるのです。
お知り合いの車を数台ご想像いただいて、「この人の乗っていた車なら5年経っていても譲り受けたいなぁ」と思える車がどれ位の割合であるか?とお考えいただければ、数ある中古車の中で本当にご満足いただける車の割合がどれ位あるかは想像いただけると思います。
ましてや、車は数百万円の買い物です。しかも、一度買えば何年も使う商品です。ホントに多少の金額の差であれば程度の良い物を選ばれるのが結局何年か後には「安い買い物をした」とご満足いただけることに繋がるのではないかと思います。
繰り返しになりますが、皆さんが思ってらっしゃる以上に、そして値段の差以上に、中古車の程度の差は確実にあります。
因みに昨日のオークションでは雨の中で1000台を下見し、(事前に出るリストには事故なしになっていても、実際にチェックすると事故をしているものとか、少ない走行距離が記載されているが、現車をチェックすると、ブレーキペダルのゴムの減りが異常に多く、メーターが???な車なども多くあります。)
結局一台も買えずに帰ってきました。必要以上に高く売るつもりなら仕入れることが出来ますし、程度に目を瞑れば仕入れる事も出来ますが、それはしたく無いといつも考えています。
業界(?)では程度の???な車を外装だけ塗りなおしたりして、一見程度良く見せてあるクルマの事を「厚化粧してある」などと言います。
今日も「ノーメイクで美人」なクルマを探して仕入れ頑張りたいと思います。
各店 展示場 美人揃いで皆様のご来店お待ちしております。
豊中店の安田でした。