エイジシュート
2007/10/29 安田 和弘
一番好きな日本人ゴルファーは?と聞かれると
昔から“青木功”プロだと答えています。
50歳以上の出場資格(シニアプロツアー)の日本最高峰の
試合“日本シニアオープン”で久しぶりにやってくれました。
最終日28日に首位に6打差の5位からスタートし、8バーディーの
1ボギーで回り10年振り5度目のシニアプロ日本一に輝きました。
最終日スコアは7アンダーの65。
青木プロは現在65歳。
そうです。エイジシュートも同時に達成しました。
自分の年齢以下のスコアーで回ることをエイジシュートと言い、
すべてのゴルファーの憧れとなっています。
日本一を決める大会の最終日にエイジシュートを達成して
優勝!!やはり選ばれた人なのでしょう。
1964年のプロテスト合格以降、国内57勝、海外7勝、国内シニア8勝、海外シニア9勝
(この辺がすごいですね。)、海外グランドシニア3勝、通算84勝!!
海外ツアーに出ると、“井の中の蛙”な男子プロの中で唯一アメリカで成功した
プロだと思います。
80年の全米オープンでは史上世界最高のプレーヤー“ジャックニクラウス”と
最終日まで死闘を繰り返し、惜しくも2位(しかしいまだ日本人メジャー最高位です。)
同年の全英オープンでは初日に63の全英史上最小スコア(現在も)で回り、
日本人初の米ツアー優勝となったハワイアンオープンの最終日最終ホールの
130ヤードチップインの逆転優勝、など正に“世界の青木”と言うべき
活躍をしてきました。
全米2位の時には“帝王”ニクラウスにして、「100ヤード以内は世界一」と
賛辞されました。
誰も真似出来ない、どのゴルフ指南書にも書いていない独特のフォーム、
誰一人と真似の出来ないパッティングスタイル。誰に何を言われようが
自分のスタイルを貫き、口癖はミスを「しゃんめえ!」(しょうがない)。
ミスをしても「しゃんめえ!!」で次に持ち越さず常に平常心。
ここ数年海外で活躍している若き日本人選手にも同様の物をもっている
人が多いように思います。
自分のスタイルで、引きずらず平常心を保つ。
こうありたいと思います。
豊中店の安田でした。