ランドレーの復活
2008/03/16 植田 茂夫
みなさん、おはようございます。
昨日のデイリーメッセージにもありましたが、
ヤナセ名誉会長、梁瀬次郎氏が死去されました。
ヤナセというと、世間では輸入車販売だけの会社のように
とらえていますが、じつは1915年、まだ日本に「自動車市場」
というものが存在しない時代、真っ先に路線バス事業や、
タクシー事業を立ち上げ、運転手を養成し、車とセットで
市場に送り出すなど、今日ある日本のモータリゼーションの
創生者として重要な役割を果たしてきました。
同じ自動車業界に携わるものとして、
心よりご冥福をお祈りいたします。
時を同じくして、「Maybach Landaulet」が発表されました。
やはり今回も国家元首御用達の公式車両のようです。
1932 Mercedes-Benz 770 Grosser
1930年ダイムラー・ベンツ社の最高級車としてデビュー。
“グローサー・メルセデス”の異名を持つ史上最大にして
最強のメルセデスです。
この車両は皇室御料車として使われた車で、現存する3台のうち、
宮内庁が2台、あと1台はシュトゥットガルトにある
メルセデス・ベンツ博物館に寄贈されています。
1971 Mercedes-Benz 600 Pullman Landaulet
1964年登場。
“グローサーの再来”といわれた、「600 Pullman」。
中でも後席部分のルーフが開閉可能なLandaulet(ランドレー)は
エリザベス女王を始め、国家行事には欠かせない
最もフォーマルな車両形式となっています。
2008 Maybach Landaulet
そして、70年ぶりにマイバッハより復活を遂げた、
Maybach Landaulet(ランドレー)。
ボディカラーはアンティグアホワイト、同色の20インチホイールに、
インテリアは前席がブラック、対照的に後席は天井から足元まで純白。
室内は黒御影石のトリムという、新世代のクルーザーです。
それでは又来週、植田茂夫でした。