良いコト言ってる!

2011/11/26 安田 和弘


みなさんこんにちは。

TVドラマはなぜか見ないので直接見ては
いませんが、南極観測隊の冬季越冬の
ドラマをやっているそうですね。

10年位前になるかと思いますが、NHKの
プロジェクトXで第一次越冬隊の話を見たこと
があり、ひどく感動して中心人物である
副隊長、西堀栄三郎氏のことをネットで色々と
調べたことがありました。
(前述のドラマにはこの人出ているのでしょうか?)

・アインシュタインが来日した際、通訳として数日間を過ごした。
・真空管を発明した。
・雪山賛歌(雪よ、岩よ我らが宿り。。。)の作詞をした。

等々、氏の口癖、”とにかく、やってみなはれ”の精神のままに
様々なことを成し遂げた方です。

写真した見たことがありませんが、眼鏡を掛けた笑顔が
敬愛する私の祖父に非常に似ており、ダブって見えたり
しておりました。

以下、氏の著書「石橋を叩けば渡れない」の紹介文章ですが、
これまたあまりにも良いこと仰っているのでご紹介します。
(かなり割愛しましたが、それでも長文です。)

★ 著者紹介
1903年京都府に生まれ。1928年京都大学理学部卒業後、京大講師、
助教授を経て民間企業(東芝)に移り真空管を発明した天才技術者。
統計的品質管理手法を日本の産業界に持ち込んだ人物として知られる。
日本山岳協会会長も務め、日本初の8000m級登山である「マナスル登山」の際、
ネパール政府との交渉役も務めた。
昭和55年チョモランマ登山隊総隊長を努める。探検家のカリスマ的存在であった。
京大の教授となった翌年の1957年2月15日から翌年2月24日にかけて行われた、
第一次南極越冬隊の隊長を務めた。その後、原研理事などを務めたが1990年に死去。

●リスクを減らす秘訣(臨機応変の処置)
リスクを最小限に減らすためには、全ての人間は沈着でないといけないわけです。
沈着になれるということは、あわてふためかないということです。
あわてふためかないということが沈着ということです。心が平静だと、ちゃんといい処置が出来ます。
人間、心が平静でありさえすれば、どうすればいいかということが自動的に心に浮かんできます。
逆に言えば、浮かんでこないということは、心のどこかであわてふためいているからです。
それでは、あわてふためかないようにするには、どういうことが必要かというと、
「思いもよらないことが必ず起きるぞ」ということを、覚悟していることです。
その覚悟はどこから来るかというと、「準備というものは必ず不完全なものなり」と思っていることです。
つまり、準備が完全だと思っていると、覚悟はあまりしていないわけですから、
それで思いもよらない事態がヒョット出てくると、「あっ、どうしよう」と思って慌てふためく。
そしていい処置ができないでモタモタしているうちに、リスクはどんどん深く大きなものになって、
どうにも手のつけようがないようになってしまう。
ですから、まず、準備は不完全なものなりと感じることが大事なのです。
リスクを覚悟していますと、「ウン、予定のごとく出てきたなあ」という気持ちがありますから
心は非常に安定しているわけです。
新しいことをする人は、必ず楽観的なものがないと駄目です。
いわゆる取り越し苦労ばかりしていたら、決して新しいことは出来るものではありません。
臨機応変の処置が出来るという自信を作っておくことが大事です。
それには、沈着でありさえすればそれでよいのです。

●教育とは暗示学である
暗示学の基本は、否定語を使わないことです。全部肯定語でやるわけです。
これが秘訣です。女房なんかが子供を叱るのを見ていると、落第もはなはだしい。
否定語ばかり使い、「ダメじゃないの」といって叱っているのです。
「ダメ」というのはもちろん否定語です。
「ダメじゃないの、もっと勉強しなければ偉い人になれませんよ!」
みんな否定語が続いている。これでは子供はむしろ反撃に出て、誰が偉くなるもんか!
という事になります。それではどうすれば良いかといえば、否定後を使わなければいいのです。
子供の場合でしたら「お前は偉い人になれるぞっ!」と言うのです。暗示というものは、
必ず成功の可能性を断定することが必要です。


●目的は絶対であり、手段は自由(創造性の発揮)
仕事をするには、自主的な力がなければならない。
あるいは自発的なものでなければならない。
「目的」と「手段」を区別して考えること。
仕事の目的は責任者である隊長(上司)が与えるが、
手段については各自に任せる(自由にさせる)。
それが部下の創造性を発揮させ、意欲を掻き立てるのである。
そこに責任感が生まれる。決して「人が人を使う」のではなく
、その人の創造性のエネルギーを湧かすように刺激する事が大切である。


●ポジティブ・フィードバック
フィードバックは「結果」に学ぶことであり、結果には失敗と成功とがある。
失敗したら次の時からは失敗しないようにと失敗に充分教えられ、
成功したら益々成功するようにポジティブ・フィードバックをかける。
失敗を恐れていると成功の味をあじわうことは出来ないのです。
創造性開発に必要な条件として、「成功の味をしめさせ、調子に乗せること」
が大切なのです。


良いこと言ってますね。まだまだありますが、このへんで。。。

豊中店 安田でした。


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