秋元康のはなし
2012/09/08 植田 茂夫
みなさん、おはようございます。
今をときめく“AKB48”や
以前の『夕やけニャンニャン』の“おニャン子クラブ”、
『お笑いスター誕生』で勝ち抜いた“とんねるず”
などを生み出した大ヒットメーカー、秋元康氏の対談が出ていました。
その中の美空ひばりと「川の流れのように」のプロジェクトの一節で、
秋元氏:
あれだけ歌の上手い方が2週間自宅で練習してくるんですよ。
それは完璧です。プロっていうのはすごいなと思いました。
レコーディングスタジオにも緊張感がピーンと張り詰めているんですよ。
たぶん、そんなことはないんでしょうけど、
センターピンがちょっとずれただけでもスタッフが外される、
5分遅刻したら外される、
みたいな話を聞かされていましたから。
僕らは5分遅れようが、ちょっとしたミスでも許すのは、
自分もミスするかもしれない甘えじゃないですか。
ひばりさんはそういった厳しさをスタッフに課すことによって、
実は自分が一番苦しい、自分がやらなきゃいけない立場に追い込んでいたんですね。
ひばりさんは東京ドームで40曲近くお歌いになって歌詞を1ヶ所も間違えていないんです。
そのプロ意識っていうのはすごいと思います。
僕はひばりさんとお仕事をさせていただいたことで、
「プロとは何か」ということを教えられたと思います。
事の大小は別にして、多かれ少なかれだれにでも訪れる「プロになる瞬間」です。
しかしその出来事をどうとらまえるか、、、
プロの仕事といっても幅広いですね。
それでは又来週、植田茂夫でした。