「白」の次は「赤」
2007/10/21 植田 茂夫
みなさん、おはようございます。
それにしてもショックです。
“白い恋人”に続き、
「赤福、おまえもか・・・」って感じです。
我家では駅の土産といえば赤福だっただけに、
無期業務停止は本当に残念です。
以前、先代社長がNHKだったかで、
赤福餅300年の歴史を語っていました。
「戦中、戦後にかけて満足のいく原材料が手に入らないという
理由で、先代は6年間製造を停止したことがあります。その間に
偽赤福餅が大量に出回りました。勿論、会社や社員のことを
考えもしましたが、やはり品質を落とすことは出来ませんでした」
その後再開するやいなや、偽赤福餅は市場から消えさり、
以前にもまして業績が向上したそうです。
又、「創立200年以上の歴史を有する企業で、創立者が明確であり、
その同族者が現在でも経営権を持ち、なおかつ経営状態が良好である」
という条件を満たしている世界で38社、日本では、この赤福
(和菓子、三重県伊勢市)と、法師(旅館、石川県小松市)、
岡谷鋼機(名古屋市)、そして、月桂冠(京都市)の4社だけ
という “The Henokiens” の会員でもあったのです。
このような歴史ある優良企業でも、少し歯車が狂いだすと
社会の変化に対応し改革することと、企業の本質を見失うことが
いとも簡単に交差するという経営の恐ろしさを感じました。
皮肉にも、この “The Henokiens” の指針書の最重要項目は、
「後継者をどのように選び育成し、継承するか」だそうです。
本当に気の抜けない時代です。「白」「赤」に続く不祥事が
出ないことを祈る、植田茂夫でした。
それでは又来週。