2012/12/16 加藤 宣晶
こんにちは、工場のかとうです。
先日、整備主任者の研修へ行ってきました。
大きなホールへは、子供の発表会などで良く行きますが、
いい席を取ろうと、皆さん朝早くから長蛇の列!
我が家はいつも後部で立ち見です・・・
でも!研修の時は、最前列は自分専用~♪
時間ギリギリに入っても、大抵前から2~3列には誰も座ってません♪
が、、たまに僕の様な変なやつが最前列に座ってます・・・
(そん時はかなりお互いに意識します(;一_一)
今回は車検整備でご入庫頂いた、ベンツW211のE500。
下周りを点検していると、アッパーアームのボールジョイントブーツが破れています。
光を当てて覗きこむと、内部が錆びています!
これは危険なのでご案内を入れ取り換え開始~♪
ショックを外し、
アームを取り外して見ると、、、
サビだけでは無く、かなりのガタが!!!
いろんな部品で押さえられている時には、ここまでガタが出てきているとは
分かりませんでした!
ブーツが破れる ⇒ 水が入る / グリスが出る ⇒ 錆びる ⇒ 削れる ⇒ ガタが出る
ここまでで交換出来れば問題有りませんが、
その次は・・・ ボールジョイントが外れる!
走行中なら、タイヤの向きが!・・・ハンドル操作が!・・・ 書くのも怖いです!
今回は異音も出て無かったので、点検で見落としていたら恐い事に成るとこでした!
巷では「安い」車検も流行ってますが、「安心整備」の車検も宜しくデス。
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2012/12/09 加藤 宣晶
こんにちは、工場のかとうです。
今回は、車検整備でご入庫頂いたクラッシックレンジです。
湿度の高い駐車場に保管しているため、
各部の錆びがひどくて、ネジが回らない所が色々出てきています。
今回困ったのは、フューエルフィルターのホースからの燃料漏れです。
数回前の車検から滲みが出ていて、毎度清掃しては液体ガスケットで
誤魔化してきましたが、もう限界!
なんとか今回はフィルターのネジを外して!と頑張りましたが、
ナットがまん丸になってご臨終~(T_T)
週末納車を約束しているが、漏れていては検査が通せない!
とりあえず、漏れている部分のホースを切って、
パイプ(ラジオアンテナ)で仮に繋ぎ、
検査は合格~。 これからどないしよ・・・
ちょうどこんな200ミリ位の長さで、こんな55ミリ位の胴の太さで、
入口と出口が共にストレートパイプでパイプ系が8ミリ位のフィルターが有ったら
最高やねんけどな~と、またもや部品屋さんに無理なお願いm(__)m
何度も連絡を頂き、僕の依頼事項を充分に把握頂き、
← これで行けそうとか!!!
値段も安かったので持ってきて貰うと、
かなりイイ感じです!
早速に再度ジャッキアップ!タイヤを外し、、、
付きました!めっちゃ綺麗に!純正見たい!
★BMWの結構以前の7シリーズ≪E32≫用ですが^^★
今回は部品屋さんのおかげで、カッコイイ仕上がりに成りました!
(だれもそんなとこ覗きませんがTT)
『もしも何処かでフューエルフィルター交換する事になったら、
おんなじフィルターを探すん苦労するやろな~』と、ニヤニヤしながら
しょうも無い事を想像する、中年メカニックでした(~_~)
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2012/12/02 加藤 宣晶
こんにちは、工場のかとうです。
先週並んでいたもう一台の昭和の元気なアウトビアンキ(アバルトじゃ無いです)
ブレーキを踏んだら右に行く!から一度乗って見て?とのご依頼です。
40~50キロで良く分かるとの事で、試乗開始。
周りに車の居ない状態で、ハンドルをしっかと握り、急ブレーキ!!!
中央分離帯に80cm程近づきました!
これは危険・・・右のブレーキしか訊いていないのか?
工場に戻りリフトアップ!ブレーキを踏みながら左右の効き具合をカクニン。
パッドもローターも特に問題無さげ・・・でも一応キャリパーからピストンを抜いて、
キャリパー内部とピストン、パイプ回りのオイルの通路を確認。
清掃、給油して元に戻しながら「ん~ハズレ臭い。」
試乗すると変わりなく、何度も挙動を確認すると、
ブレーキング時にノーズダイブの瞬間、右フロントタイヤが後ろに下がるような!?
再度リフトアップして足回りを確認すると、
思い通りにテンションアームのブッシュがヘタっていました!
宝箱から似たようなゴムブッシュを探し、取付け!
早速ロードテスト!
治った! OK! ?
80km/hでハンドルから手を離してフルブレーキングするとまだ若干右へ行く・・・
これは、許容範囲か?完全に治ったと言えるか・・・アライメントがずれている?
と、寸法を測って見ると、平常時にも右のタイヤが7ミリ程左より下がっている・・・
左右のねじれを軽減するスタビライザーと
足回りを前後させるテンションアーム一体化させたこのスタビが曲がってるのか?
と、外してみると左右にワッシャーを重ねたようなシム調整が!!!
これなら簡単に前後の調整が出来る♪と右のシムを抜いて左に取付け、
早速試乗~♪
80キロでハンドルから手を離し(いつでも掴めるように、浮かせた状態で)、
フルブレーキング~!!!
まっすぐ止まりました♪ ノーズダイブの瞬間の左右がずれて下がる様な
違和感も消え、まっすぐ下向きに♪
めったにそんな急ブレーキは踏みませんが、
いざという時に変な動きをしたら恐いですね~。
運転中、変な挙動を感じたら、↓
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2012/11/25 加藤 宣晶
こんにちは、工場のかとうです。
今回は出勤しようとキーを捻ると「カッ」と音が成ってエンジンが掛からないアウディ80
ご存知の方も多いと思いますが、弊社顧問の昭和時代からのワンオーナーカー。
(おっと!昭和の車が並んで居ます!)
電源を点検すると、スターターまでは電源が届いているので本体故障。
取り外すのには、エンジンを持ち上げてマウントの取外しから・・・
セルモーターを取り外し、分解してみると!
ブラシが全て無くなっています!!!
減っているとか浮いているとかでは無く、全く無し!!!
ここまで無くなるとは気持ちイイ~♪
このサイズのブラシは・・・工具箱の電気部品をゴソゴソ探すと、
出て来ました♪
昔~に、車椅子搬送車のモーターを直す時に、電気屋さんに貰ったブラシ♪
しかも丁度4個!
ホルダーに入れてみると・・・
ジャストサイズ! 専用品の如く! 若干長いけど、それは切ればOK♪
ハンダで取付けて、
アーマチュアは減りが少ないので
表面をならして再利用。
組み付ければ完成~♪ キーを捻るとキュキュキュブーン!
昭和の名車が復活しました♪
続いて隣の昭和時代のアウトビアンキは・・・ 次週に持ち越しでm(__)m
2012/11/18 加藤 宣晶
こんにちは、工場のかとうです。
今回はご自宅の密閉された地下駐車場がガソリン臭い!
漏れているはず!と見に伺いました。
止めてあるのは二台のベンツとアウディTT
犯人はおそらく一番年数の立っているA190君
お預かりして漏れを点検するが、なかなか出てこず。
入念に見て行くと、ガソリンタンクに漏れ跡発見!
この型は水では無く、ガソリンのはず!とタンクを取り外し~♪
どうやらガソリンポンプやレベルセンサーが入っているパッキン部分が怪しいです。
現象が再現されていないため、一旦パッキンを取り換えて様子見に。
でもせっかくタンクを降ろしたので、堅くなっている燃料ホースもお取替え♪
注文すると、さすがはベンツ!対策品に成っていました。
ガソリンを満タンに入れて、作業完了。後はチェック!
走行テスト後は漏れなし!あとは・・・
ゴムパッキン等からの漏れの場合は、気温が下がると漏れやすいので、
寒い日まで数日お預かり・・・ それからは車の周りをくんくん匂う日々・・・
厳寒の日にも全く匂わず!?OK! 完成です。
本来はガソリンが漏れてくるまで待って見て現象確認後に作業が望ましいですが、
預かり期間が長くなってしまいそうなので、半見込み修理です。
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2012/11/11 加藤 宣晶
こんにちは、工場のかとうです。
今回のご依頼は、
フォグランプがかなり上を向いてるが、下にさがらない!と。
以前に光軸を気にされていたので、ボンネットを開けると指でカンタンに
光軸調整ができる旨をお伝えしていました。
回してみると、パコンパコンとその場で上下。良く有る故障です。
ヘッドランプを外してレンズを外すと(この頃の車は簡単に分解出来ます♪)
アジャスターのプラスチックが割れて外れていました。
ゴソゴソと宝箱のW201/190Eのランプを見てみると、似たようなブツがw
若干サイズと形状が違いますが、取付けると作動したので、
外れないようにコンクリートで固めます!(次潰れたら難儀します・・・)
これで光軸アジャスター完了~♪
残った190Eヘッドランプはまだ何か使えるか?もう残骸か・・・また宝箱へ♪
続いて「曲がって動かなくなったラジオアンテナのロッド」の取り換えを。
注文すると種類が有り、「HIRSCHMANN」なら、国内最後の一本!
「WISI」製なら、生産中止で本国も無し!とヤバい状況!
慌ててメーカーを確認すると
「HIRSCHMANN」でした♪ 最後の一本お買い上げ~♪
*次曲がったらもう有りませんので曲げないでください m(__)m *
ついでにちぎれて来ていたゴムキャップを取り換えて完了~♪
20年以上前の、こんなゴムだけを数百円で出してくれるって、
メルセデスベンツは良心的な会社ですね♪
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2012/11/04 加藤 宣晶
こんにちは、工場のかとうです。
今回は車検整備でご入庫頂いたメルセデスベンツC209/CLK320
リフトアップして法定2年点検開始!
一通り点検が終わり、タイヤを取付け空気圧の点検に。
お客様のご利用状況に合わせて空気圧を合わせます。
(ベンツの場合は大抵リヤタイヤの方が空気圧高めの設定です)
*燃料をいれる蓋の裏側にシールで記載されています*
続いてトランク内のスペアタイヤの空気は~
トランク内に裏返って入っているため、荷物を降ろして
工具ケースを取りだし、スペアタイヤを取りだすと・・・
空気が入っていない!
((定期点検に入れていないのか?))
<<二年程度でここまで減らんやろ>>
((格安車検で長い事見て無かったのか?))
<<前回も弊社で整備を仕上げたはず>>
((使った際にパンクしたのか?))
<<使用した形跡は無く、新品状態>>
まぁ空気入れて、水槽に浸けてみるか!とエアーを入れようとすると、
エアバルブ(空気注入口)が破裂していました!
<< これか >>
チェンジャーで、ビートを落として破裂したエアバルブを取り外し、
在庫のエアバルブを取付け~???!!!
入らない!きつい!狭い!
ローション ワックスを付けてあてがうが、入口でストップ・・・
きつすぎる~ えーい工具で無理矢理!
新品のバルブが一皮ズルッとムケちゃいました・・・
<<なアホな!>>とタイヤ屋さんに訊くと、ベンツの応急用は細い専用バルブ!?
早速注文してベンツの袋に入ったバルブを良く見てみるとやっぱり細かったです。
サイズもばっちりスムースイン!
なら、空気を注入~ パンッ!パンッ!と裏表のビートをハメて、
空気圧を420Kpaまで張って、
完成~!
これで、いつ何処でパンクしようがバーストしようが安心ですが、
せっかく積んでいるスペアタイヤもパンクしていては燃費を悪化させるゴミです!
弊社にて法定一年点検、車検整備の際は確認していますが、
「1年点検出し忘れた!」とか「安い車検で終わった!」と言う方は
要確認ですよ~”
*ちなみに四半世紀ワンオーナーの弊社顧問のアウディB3は、
トランク内で、ピストルで撃たれたようにスペアタイヤが破裂していました*