花粉症が原因で引き起こす
「インペアード・パフォーマンス(気づきにくい能力ダウン)」の認知度を高める取り組みが始まった。
インペアード・パフォーマンス・ゼロプロジェクト(代表=谷内一彦・東北大学大学院医学系研究所教授)は、賛同企業・団体と共同で
高速道路や道の駅、ガソリンスタンドなどでプロドライバーに向けた啓発活動を展開している。
インペアード・パフォーマンスという言葉が今後どこまで浸透するのか、同プロジェクトの活動に期待が寄せられている。
2009.4.18 日刊自動車新聞から、、、、、
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花粉症治療に欠かせないのが薬。
その中心となる抗ヒスタミン薬について、、、、、
現在医師が処方している抗ヒスタミン薬の多くは第二世代と呼ばれるもので、
鼻の粘膜でくしゃみ、鼻水などを引き起こす原因のひとつである「ヒスタミン」をブロックする作用のあるものだ。
作用持続時間が長く、効果が高いものが多いのが特徴だろう。
ちなみに薬局で購入できる薬はほとんど第一世代と呼ばれるもの。作用持続時間が比較的短い。
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抗ヒスタミン薬は第一世代から数えて約50年もの歴史がある薬。
その高い効果で、花粉症だけでなく、さまざまなアレルギーのつらい症状を緩和し続けてきた。
しかし、残念ながら弱点もある。なかでももっとも知られているのが「眠気」だろう。
くしゃみ、鼻水を抑えるために薬を飲んでも、眠気が出てしまって、大事な席でうとうと、行楽地に向かう車の運転ができない…なんてことになっては意味がない。
また最近では、眠気以上に
「インペアード・パフォーマンス」と呼ばれる集中力・判断力・作業効率の低下が話題となっている。
では、この「眠気」や「インペアード・パフォーマンス」といった弱点は、
つらいくしゃみ、鼻水を抑えられるなら仕方のないこととあきらめなくてはいけないのだろうか
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抗ヒスタミン薬で強い眠気が起こったり、
インペアード・パフォーマンスと呼ばれる集中力、判断力、作業効率の低下が起こるのは、
活動性を高めている脳内のヒスタミンを抗ヒスタミン薬がブロックしてしまうからです。
インペアード・パフォーマンスは「気づきにくい能力ダウン」 と言われています。
これは、自身の集中力・判断力・作業効率が低下していることに気づきにくいだけでなく、
その症状が抗ヒスタミン薬を服用したことによる影響とは気づきにくいこと、
また本人だけでなく、周囲の方もそのような症状や原因に気づきにくいという意味も含んでいます。
また、眠気やインペアード・パフォーマンスが起こることで、
薬が効いていると感じている方もいるようですが、これは錯覚で、効果と副作用の程度に関連性はありません。
最近では、高い効果を持続しながら、脳内に移行しにくい薬もありますので、まずは医師に相談してほしいと思います。
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「インペアード・パフォーマンス」は、
たとえば、いつもなら終わっているはずの仕事の量なのに、なぜか集中できない、急ぎの仕事なのに効率が上がらないといったことが、その一例として挙げられる。
しかし、効率が低下していることに気づきにくく、気づいてもそれが薬による影響だと思わないことが多いという。
本人も気づかないうちに集中力・判断力の低下が起きているというのはなんだかこわい話だが、
最近は新しい薬が開発され、脳内に移行しにくく、眠気やインペアード・パフォーマンスが起こりにくいものがあるという。
すでに今年の花粉シーズンもピークを過ぎているが、自分に合った薬を服用しながら、花粉症と上手につき合いましょう。