2007/04/19 <ベンツ> 修理事例, <輸入車> 修理事例
今回は、カンタン、電球交換シリーズ!
電球は消耗品です。家でも車でも、切れたら交換。
家の電気もトイレや風呂場はカンタンですが、家によっては、階段やリビング
で取り替えが困難な所って有りますよね。
自動車も、ボンネットやトランクを開けるだけで、容易に出来る物から、結構、
大変な所も有ります。
その中でも、結構難儀な所は、メーター周りの電球。
車検や何かのついでに「メーターの電気が切れてるから換えといて」と
カンタンに想われがちなんですが、こんな感じです↓
まずはリンカーン・コンチネンタル。メーターの電球を取り外すには、メーターを外す。
メーターを外すには、周りの化粧パネルを外す。
言葉で説明したら、簡単なんですがやってみるとなかなか時間も掛かるし気も使う。
次はダイムラー・ダブルシックス。メーターを外す前に、上側のインダッシュパネルを
取り外す。
まわせば外れるんですが、裏からしか本体をしっかり持てませーん!
表面は綺麗な木目ですが、切り目は粗い!作業中、指にトゲが刺さり、10日経っても
トゲが取れずいまだに痛い痛い(泣)
お次はW140・Sクラスの外気温度計。供給部品としては、外気温計本体ごとしか無い!
電球は基盤にハンダで埋まってまんねん。
しかし電球切れごときで、液晶パネルごと交換はもったいないので、ハンダを溶かして
バルブを抜き取り、BMW用メーター球からソケットをもぎ取り、バルブ部分を移植。
(この、1.5W12V電球が明るさ最適♪バルブヘッドの外形もバッチリ!)
完成!
たかが、電球一個でもなかなかやり応えが有りますよ。ボンネットやトランクを開ければ
数秒で出来る物から、内装の分解を必要とする物まで、色々有りますんで、「電球切れ
くらい待ってる間にでけへんの?」と訊かれますが、こんな場合は、カナリゆっくりお待ち下さい…
2007/04/12 <ベンツ> 修理事例
ベンツEクラス(W211)のお客様が工場にお立ち寄りになられ、「メーターに
球切れの表示が出ている。」とのご依頼。
その車は以前から、《エンジンを掛けると、テールランプが点灯しっぱなしになる》
と言う持病を抱えていましたが、『修理代結構かかるし、昼間にテールランプが灯
くくらいそないに気にならんから』とリヤ・サム・モジュールを壊れたまま使用してきた
車でした。
「球切れくらいなら、すぐに見ますよ」とメーターを見ると、
【ミギテールランプ ホジョランプテントウ
ヒダリテールランプ ホジョランプテントウ】
補足)最近のベンツは球が切れると補助ランプがつきます。
昔は電球が切れると、そこが点灯しなくなる。
その次に出た「球切れ表示」では、球切れした所をメーターに表示させ、
運転者に知らせる。
今の車は、電球が切れるとメーターに表示させ、運転者に知らせると共に、近所の
電気を変わりに点灯させ、危険回避を取る。
(スモールが切れるとブレーキライトを減光させて点灯!
右後ウィンカーが切れると右バックランプが点滅!
右前ウィンカーが切れると右フォグランプが点滅!
ブレーキが切れると、リヤフォグランプを点灯
みたいな感じで切れても周りが変わりに点灯して、
球切れを修理するまで、ピンチヒッターがお出まし!)
【補助ランプ点灯】の表示をみた自分は、
「スモールランプが切れて、補助ランプが灯いてんねんな」
と、テールランプを見に行ってビックリ!
テールランプは以前のまま、つきっぱなしですが、ライセンスランプバルブ
(ナンバープレートのライト)が、右・左・右・左と交互に点滅!
なんじゃこりゃ?と、トランクを開けると、トランクルームランプも点滅している!
テールランプホジョトウと出ているのに、テールは
切れていない!
結局点検したところ、電球に問題は無く、以前より不具合のあった、
後ろ周りの電気をコントロールする、【リヤサム】の故障具合が悪化した物でした。
「とにかく修理代を安く!」との事で、中古部品を探して発注。今の所、中古部品で完治
した物の、こんな不具合の修理で中古品ってのは再発の心配が残りますね。
でも、ライトの修理で7万円の部品ってのも…
☆もし、球切れを起こしても補助ランプが点灯!
★でも、その機構が故障したら、修理代が云万円。
機構が複雑になりすぎている気が…
2007/04/05 <ベンツ> 修理事例
今日も又、画像に助けられ、駆動偏を。
駆動系と一言で行っても、いくつかの部位に別れます。
まずは殆どの車がエンジンに直結しているミッション。
(ポルシェなんかは重量バランスを考え、前にエンジン、後ろにミッション)
エンジンで作り出した回転の速度を変えます。
M/T(マニュアルミッション)車が主流だった頃は、
乾式が多く、早く擦り減って良くクラッチオーバーホールで、
中のディスク板やベアリング、カバー類を交換していました。
(オートバイは湿式と言う、オイルに浸かった物が多いです)
最近は無断変速のCVTも増えてきましたが、
やっぱり主流はA/T(オートマチックトランスミッション)
こいつにも、ディスクが入っていて擦り減ってきます。
(湿式と言ってオイルに浸かってます)
ちなみに↓これは「W124」の「300E」。
すり減って薄っぺらくなり、最後の皮もところどころ剥がれています。
(部品代ディスク1枚約2000円也?♪)
こんな内部の部品を出してくれないメーカーも有り、
そんな場合は、リビルト、リンク品と呼ばれる再生品で、
A/T本体ごと交換。
このディスクを通って、トランスミッションの後ろから
次はプロペラシャフトでデファレンシャルギアに回転を送るんですが、
高級外車はその間にも一工夫。
カップリングラバージョイントにて、ミッションの変速ショックを和らげます。
普通は鉄のユニバーサルジョイント(自在継ぎ手)にて、ダイレクトに伝える所へ
ゴムを入れるが為に、一昔前の車種ではこの部品が良く傷み、
車検時に発見しちゃうと、結構費用が掛かりましたが、
ゴム質の改良か、年々持ちが良くなってきました♪
お次はデフ(デファレンシャルギア)で、送られてきた回転を
左右に振り分けます。
コレはベアリングの異音でベアリングを交換しました。