2008/12/05 <ベンツ> 修理事例
以前の修理ですがご紹介いたします。
Eクラス( W211)のE500サンルーフより雨漏れ!の点検修理状況です。もちろんですが、
同じ状況を作らねばなりません。
ポイントは、車両の角度、雨量、漏れる場所! 当たり前のようですが、意外と車両の角度を
お伺いするのを忘れてひたすらシャワーテストしたりするとダメですね。
あくまでも同じ環境を整えないと!
よりよく症状を出すため、ルーフをプール状態に ↑ キテマスきてます!!!
より症状が分かりやすくなった!漏れ箇所はココでした。。。。↓
ココをどうしたかは?ナイショですが、イヤー苦労しました。
簡単そうですがこれがなかなか大変なんですよね(^^)昔より随分減ったように思います
が、車両内への水の侵入はNG!
早期発見早期治療、人間と一緒ですね。
2008/11/16 <ベンツ> 修理事例
それではお題のメルセデスベンツSクラス(W220)・S600Lのラジエター脱着作業を。
車の構造はどんどん複雑になってきました。昔は、ラジエタに刺さっている、2本のホースを外して
取り付けボルトを外せば、2ー3分で外れました。
それから、ファンシュラウドと呼ばれる、風を効率よく吸い出すカバーが付き、
FF車が増えてくると、電動ファンモーターが付き、オートマチック車には、A/Tのオイルを冷やす
オイルクーラーのホースが付き…
どんどんエンジンルームが狭くなってきて、ラジエターの存在は狭い場所に押し込まれてきました。
そうなった最近では!ラジエターを取り外すのにも、前回りの部品を、たくさん取り外さないと
ラジエターが出てこない!
と、ラジエター取り外し、取り付けはこんな感じに…
なんか事故修理でもしているような#
こんなに外し難いんやったら、漏れんよ?にして欲しい!所ですが、機械ですから、
そうは行きませんね。
2008/11/09 <ベンツ> 修理事例
以前、ベンツの故障原因でよくあった、オーバーボルテージリレー。(古っ!)
コンピューターなんかを保護したり、アイドリング回路を制御したりと結構活躍するこのリレー
ですが、時々悪さをします。
アイドリングを保てずにエンストを起こしたり、はたまたエンジンを始動不能にしたり!
やっかいな時には、「たま?にエンジンが掛からない」 カンタンに原因が分かる時も有るん
ですが苦労するときも。
普通、リレーの不具合は良くあり、劣化してくると、接点不良。ON・OFF時のスパークにより、
接点が焼けて導通・通電しなくなります。
又、欧州車のリレーにはハンダの割れが有り、平たく言えば、接触不良。
コレは殆どが、電圧供給回路に発生して、大きな電気を流すところに不具合が発生します。
しかし!この、ボルテージリレーは作動回路に接触不良が…
むしめがねで見ると分かり易いんですが、肉眼ではなかなか##
頭にヒューズの付いた、アルミボディーの縦長のリレーですが、内部はこんな感じ
この小さいハンダの一部に、髪の毛の半分位のスジ。それを見つけたら!
…嬉しいです♪ 治ります♪
取り替えても2ー3万円の物ですが、ハンダを付け直せば治ります♪
お客様にお安く修理が完成する事よりも、ハンダ付けで治ることが嬉しい○○冥利です♪
2008/09/07 <ベンツ> 修理事例
ドアミラーの続きを。
配線を修理後に、ヒューズを取り替えても不具合が残る車両…それはガラス面の角度調整側に
現れます。
配線の被服が破れてプラス回路とマイナス回路がショート。
結果、一番弱いスイッチ付近のプリント基板がやられちゃいます。 じゃぁそこを取り替えれば良い
んですが、これまたパワーウィンドウスイッチが一体型!
そこで、まずはパワーウィンドウスイッチ一体で車両から取り外し、続いてスイッチ類を取り外します。
次にプリント基板を取り外します。
見えますか? 下側がミラースイッチ部分で、 黒く焦げてますね…
アップにしてみると、
良く分かりますね♪左下も少し損傷が見られましたが、見た目だけで、作動はOKでした♪
よく似た配線を探してきて、ハンダで合体!あとは、見栄が悪いんスが絶縁処理を。
基盤をケースに収め、取り外したスイッチ類を取り付ければ完成♪
組み上げてしまえば、見栄が悪かったテーピング絶縁処理も見えません^^
と言う直し方も有りますが、修理はやっぱり修理。
中には「新品が気持ちいいので、新品に取り替えて」と言うご要望も♪
■本体修理(安いが時間が掛かります…)
■中古品(安い目ですがこれも探す時間が…)
■リビルト品*中身新品再生品(新品より安く保証付き)
■新品(早いし保証有り!価格は普通に)
色んな直し方をご提案致しますので、(中には新品しか無理な物も…)ご希望をお知らせ下さい。
2008/08/31 <ベンツ> 修理事例
今回のご依頼は、ドアミラーが動かない。
車種はメルセデスベンツCクラス(W202)のC200ご連絡を受けた瞬間から、原因は配線かな?
W201=190Eでは電動格納は付いていませんでしたが、このCクラス(W202)からは電動格納に♪
しかし、この初期モデル…年数劣化で配線の被服がぼろぼろに。
こちらはSLクラス(R129)です。
折れ曲がって、切れちゃいます。折れ曲がったところを繋いでも、又同じ事になるので、折れ曲がる
部分を日本製の柔らかい配線に交換♪
こちらはCクラス(W203)です。
こちらも配線が堅くなって、折れ曲がって切れちゃうんで、柔らかい配線に取り替え♪
切り取った配線は、プラスチック棒の様にカリカリ!
W210のEクラスはW202のCクラス同様。
ドアミラー内の配線の被服が…
ちなみに今回ご依頼のCクラス(W202)、C200ほとんどの絶縁体が無くなっています!
そこで!ターミナルをカプラーから抜き取り、ドイツから取り寄せた!?熱伸縮チューブで再生します♪
この車両はモーターの配線が3本と少ないんですが、装備の多い車両では7本有ります。
それとミラーガラスの熱線に2本。合計片側9本、左右で18本!結構時間が掛かります…。
取りあえずミラー内の配線を治して、お次はヒューズを点検して、取り替え♪
コレでOK!な時はラッキー!? コレでも動かないときは…
>>>続きはこちらから…では無くて続きは来週に=3=3
2008/08/24 <ベンツ> 修理事例
オリンピックも終わったところで、今回はベンツSLクラス(R129)の600SLのレベリングオイル
漏れを♪
元々のご依頼は、「段差でタイヤがフェンダーに当たる」とのことで見てみると、エライ車高が低い!?
ボンネットを開けるとレベリングオイルが空っぽ… タイヤが引っ掛かって歪んだフェンダーを元に戻し、
オイル漏れ点検。
右前に付いている、バルブ付近からオイルが漏れていました。
取りあえず外して、取り付け面のオーリングを取り替えて、組み付けるがやはりその辺から漏れてくる…
本体の上にはフレームが被さっていて、なかなか目視では何処から漏れてくるのか見えにくい…
今度は綺麗に洗浄してから小さい鏡と電灯を使って入念に点検!!目の中にオイルが!!やはり
見えない…
再度綺麗に洗浄して、今度は指で触りながら点検。 「わかった!」 バルブ頂上の蓋の様な部分から
出ていました。
取り外して、分解してみると、ゴム状のパッキンが、サクサクバラバラに。
じゃぁそこのパッキンを取り替えれば!と、展開図を貰うと、本体一式の部品供給で…55万円也?!!
本体が故障して作動不良なら仕方が無いけど、こんな輪ゴムが劣化しただけで、本体取り替えは
もったい無いので、工場中のオーリングを探しまくり!何とか同じ様な大きさのオイル用オーリングを見つけ、
全てのオーリングを交換♪
専用じゃないので、新品純正部品よりも若干劣化は早いかも知れませんが、数年前に作って保管して
あった部品よりも、新しい日本製オーリングの方が逆に良いかも♪
2008/08/17 <ベンツ> 修理事例
暑い暑い夏の修理はやっぱりエアコン。
今回のご依頼は、メルセデスベンツ、Eクラス(W210)の「エアコンの風が出ない」にて。
車種を問わず原因に多いのは、レジスターと呼ばれる抵抗器。
このW210もレジスターが原因なんですが、二度と同じ故障が起きないよう対策する
メルセデス。
部品を発注すると、レジスターは形が変わっていて、同時交換部品としてブロワモーター
(風を送る扇風機)とそれを取り付けるケースも同時交換部品に。
ココまでやると、次には同じ故障は起きない。 しかし!そこまでやるとお値段の方も!!
中古を探すも人気商品で何処にも無し…と、部品屋の社長と話していると裏技が。
「W140のレジスターを加工して取り付け?」 対策は、されていないにしても、又10万
キロ使えるので有れば、とお客様に連絡をいれると、乗り換え近しとのことで、その方向に。
加工はカンタン♪
カプラー形状・配線の長さが違うので、切って繋いで取り付ければ完成!
これで当面は大丈夫♪と納車して3週間。
昨夜、次のお車のご注文が!(ホントに乗り換え近かったんですね)