『 色・戒 』

2008/02/17 植田 茂夫 (毎週土曜日)


      
      みなさん、おはようございます。

      先日、今巷で話題の映画を観てきました。

      「特ダネ」 でも小倉さんが一押をしていた、

      第64回ヴェネツィア国際映画祭、
      「金獅子賞」 「金オゼッラ賞」 受賞作品の、

      
      

      『 色・戒 (Lust、Caution) 』 
      http://www.wisepolicy.com/lust_caution/

1942年、日本の占領下にあったオールド上海を舞台に、
抗日運動に身を投じるスパイの緊張感ある生き様を描いた、
人気女流作家 張愛玲 原作の映画化で、当時の背景や、
映像のコントラスト、内容のリアリティーさの妙で、
3時間弱という長編をスピード感ある作品に仕上げていました。

しかしこの映画が話題になった本当の理由が、
R18指定となるシーンだったことは事実で、
ここでは詳しく書けませんが、この作品を見る限り、
経済の世界だけでなく、芸術の世界でも
中国の急激な規制緩和に驚かされます。

余談ですが、中国本国では肝心のシーンが多数カットされたため、
香港の映画館まで観に行ったり、海賊版のDVDを手に入れたりと
それなりの苦労があったようです。

      

上海テーラーの職人による仕立てのよいスーツ姿のおしゃれなこと。
それにもましてチャイナドレスを着こなす中国美人のカッコいいこと。

いろいろな意味で、見ごたえのある映画でした。

     それでは又来週、植田茂夫でした。


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