言葉を扱う
2009/11/02 植田 茂夫
みなさん、おはようございます。
いきなりですが、今年の「日本シリーズ」は面白いですね。
日ハムのそつのない試合運び、あれは相当に手強いです。
ダルビッシュも流石でした。これで勢いもつき、
第3戦も、もつれる試合になるのではないでしょうか。
そんな緊張感あふれる大舞台での
清原と新庄のダイナミックな解説は、
前日の野村監督の理詰めの解説とは対照的で、
それはそれで楽しい日本シリーズを見れたように思います。
そんな野村監督が先日の退任後のインタビューで、
「人間、何を残すかで評価が決まる。人を残すのが一番」
と言っていたのが印象的でした。
データに基づいて一球ごとに選手に指示を出すといわれる
緻密な「ID野球」の一面と、この浪花節的な言葉のギャップが
そう思わせたのだと思います。
言葉って、同じことを別の人が言っても、
同じように輝くとは限りません。
それを発する人、発する時、によって
人々の印象に残ったり、残らなかったりします。
そういう意味では、
日刊スポーツに野村語録というコラムがあるように、
監督は言葉の扱いに長けていたようです。
我々も言葉を扱う人間として、
気持ちの伝わる言葉や気持ちの伝え方をもっと習得しなければ
と感じさせられた監督最後のインタビューでした。
それではまた来週。
今年も紅葉のシーズンが近づき、
どこに行こうかと考えている、植田茂夫でした。