自動車には夢がある
2011/05/09 植田 茂夫
みなさん、おはようございます。
我々の年代は、飛行機といえば日航、日航といえばジャンボ、
日本の空の象徴だったように思います。
そのジャンボが先日引退しました。
このニュースを聞いて思い出したのが、
マッハ2で飛ぶ憧れのコンコルドでした。
当時ニュースでも大々的に取り上げられ、
「値段は高けど速い」、ニューヨーク・ロンドン3時間半!
など、子供の頃あのデザインとともに夢の乗り物に見えたものです。
ところが70年代のオイルショックと輸送人数の少なさ、
また超音速は陸上で衝撃波が発生するため
実際に「マッハ」を超えて飛べる箇所は高高度の海上だけだった、
等々の理由で、結局、旅客機は音速を越える必要などなく、
低コストで大量輸送ができるジャンボのような機体が主流になりました。
しかし時代は経済性や環境を抜きに語れなくなったようで、
一時代を築いたジャンボの時代も終わりました。
自動車の世界はというと、
バブル時代に一世を風靡した「値段は高けど速い」スーパーカーからはじまり、
その後、ハイソカーといわれた大型セダン、アウトドア用RV、
車内の広いワンボックス、そして現在の環境性能型ハイブリッドと、
大きな流れの中ではよく似ています。
しかしひとつ違うところは、自動車は個人が所有でき、
自分の夢を具現化できるところです。
そういう意味では経済的ではないけれど、「値段は高けど速い」スーパーカーも、
VIP御用達のリムジンも、道なき道を突き進む4WDも、
ニーズにあった本物はこれからも残っていくと思います。
自動車って本当に楽しい乗り物ですから。
それでは又来週、植田茂夫でした。