2007/04/05 <ベンツ> 修理事例
今日も又、画像に助けられ、駆動偏を。
駆動系と一言で行っても、いくつかの部位に別れます。
まずは殆どの車がエンジンに直結しているミッション。
(ポルシェなんかは重量バランスを考え、前にエンジン、後ろにミッション)
エンジンで作り出した回転の速度を変えます。
M/T(マニュアルミッション)車が主流だった頃は、
乾式が多く、早く擦り減って良くクラッチオーバーホールで、
中のディスク板やベアリング、カバー類を交換していました。
(オートバイは湿式と言う、オイルに浸かった物が多いです)
最近は無断変速のCVTも増えてきましたが、
やっぱり主流はA/T(オートマチックトランスミッション)
こいつにも、ディスクが入っていて擦り減ってきます。
(湿式と言ってオイルに浸かってます)
ちなみに↓これは「W124」の「300E」。


すり減って薄っぺらくなり、最後の皮もところどころ剥がれています。
(部品代ディスク1枚約2000円也?♪)
こんな内部の部品を出してくれないメーカーも有り、
そんな場合は、リビルト、リンク品と呼ばれる再生品で、
A/T本体ごと交換。
このディスクを通って、トランスミッションの後ろから
次はプロペラシャフトでデファレンシャルギアに回転を送るんですが、
高級外車はその間にも一工夫。
カップリングラバージョイントにて、ミッションの変速ショックを和らげます。

普通は鉄のユニバーサルジョイント(自在継ぎ手)にて、ダイレクトに伝える所へ
ゴムを入れるが為に、一昔前の車種ではこの部品が良く傷み、
車検時に発見しちゃうと、結構費用が掛かりましたが、
ゴム質の改良か、年々持ちが良くなってきました♪
お次はデフ(デファレンシャルギア)で、送られてきた回転を
左右に振り分けます。

コレはベアリングの異音でベアリングを交換しました。

2007/03/29 <ベンツ> 修理事例
今回はデイリーメッセージに画像が載せられるようになったんで、
画像混じりの小ネタ集!
まずはW140=S500 V8エンジンから。
エンジンにはオイル(油)が入っていまして、
ポンプで吸い上げ、パイプ等を通って各部に分配するのですが、
そのパイプに穴が開いては、オイルが届きません!

機械の間にまたがってるパイプがそれなんですが、
このプラスチックのパイプの底が、たまに抜けちゃいます。

この2000円程のパイプを交換するだけで…
心地よいV8サウンドに元通り♪
交換しないまま放っておくと…お財布に厳しい事に!
お次はW201=190E(少なくなって来ましたが!)
友人にしばらく貸していて、戻ってきたらカタカタ音…
バルブカバーをめくってビックリ!
カムシャフトが無惨にやせ細っています…
(左の端っこが立ってるのが分かるでしょうか?)

ロッカーアーム(バルブを押し下げる腕)も痛々しい姿に、、、

部品を調べると、マダ供給が有るとのことでしたが、
新品部品は驚き価格!!!
中古を探すと「そんな所だけ売ったら、エンジン本体が使い物にならん」と
言われながらも探し続けると、運良く腰下アウトのエンジンから
そこだけ外して売ってくれる店を見つけ、ナンとか安価にて修理完了♪
最後にもう一台。
オイル不足から、ピストンが…

コレを見つけるのにはカナリ苦労しました…
ピストンの値段を聞くと、ピストンピン付きで先程のオイルパイプと大差無し!
シリンダーを覗くと…

傷は有る物の軽傷なため、ペーパーにてすべすべお肌に修正!
中古エンジン積み替えも考えましたが、
どんな経緯で使ってきたか分からないエンジンに10万円も出して
高い(邪魔くさい?)積み替え工賃を貰うなら、
3000円程のピストンと
積み替えより安く付くピストン交換工賃で。
以上、内燃機偏「エンジンカタカタ音」集でした?♪
2007/03/15 <ベンツ> 修理事例
W220-BENZ S430 130,000km超足廻り編。
余談ですが、最近中古車でも走行距離の少ない車両を
探すのに一苦労。
同じ考えを持つ業者さん&希望されるユーザー様が多い
ので、当然走行距離の少ない車両は高価に。。。
ウマイ事なってるなぁ市場は (ToT)
距離が走ってるからダメ!っというわけではありませんが
やはり新車に近い走行フィーリングを求めると少ないに
越したことはないです。
故障とは判断されなくてもくたびれた車とそうでないクルマ
違いははっきり出てますよ!
日本での使用状況は大抵シビアコンディション。
ストップ&GOの繰り返しですから。
ウチもエエ中古車求めてもっとがんばらなあきません!
で本題へ。
Sクラス(W220)もブッシュ関係(人間で言う関節の軟骨部)
の作業が多い車両です。
一番要チェック箇所はロアアームのボディ側ブッシュの
状態。最悪のケースの一歩手前、って感じのこの車両。
その最悪のケースとはブッシュがヘタリ過ぎてロアアーム
自身が遊んでしまい(半脱臼みたいな感じ?)取付部を
損傷させてしまいます。
しかも取り付け部はアルミ製。部品代15万超え。。(泣)
この車両はキズのみで曲がり変形等は見られなかったので
とりあえず脱着してアルミ修正を行いました。
(画像参照)
アルミの溶接はかなりの技を必要とする為、いつも
お世話になってる取引先のOサンにご紹介いただき、
素晴らしい技術をお持ちのNTサンの元へ駆け込んで
きました。
新たな「職人」に出会わせて頂き、またまた興奮テンション↑(笑)
いやーいい整備が出来ました。
W220乗りのお客様!上記のような事になる前にぜひぜひ
足廻りの点検を。
ブッシュ交換で済むのにエンジン下のアルミフレーム脱着
まで及んでしまうとたまりません。
再度「点検の重要性」を感じた整備でした。
Fさま、ご入庫ありがとうございました。
S430、気持ちイイ乗り味でご納車したいと思います!

ブッシュ交換!
☆キズの部分もアルミ溶接にて修正済み

取付部に約3mmの深さの円形状のキズが、、、、
これはマズイ!!!!