浮世絵名品展「北斎、写楽、歌麿」
2007/05/19 氏田 耕吉
先日、天王寺公園に行きました。
公園の中にある「慶沢園」へ
竹屋清流煎茶道 の
「新茶を愛でる煎茶会」に参加する為でした。
私には似つかわしくない?と思われるかも知れませんね。
時間調整もあり、会場横にある、大阪市立美術館で催されていた
フランス国立 ギメ東洋美術館所蔵 の 浮世絵名品展 をのぞきました。
サブタイトルは
パリを魅了した江戸の華ーー
「北斎、写楽、歌麿」
300年弱前の、錦絵、そして単色、数色の浮世絵版画から始まり、
たくさんの色が重ね摺りされたもので、
写楽、歌麿と
私でも知ってる作者の作品が続く中、、、、、
さて、そこですごいものに出逢いました。
過去、フランスに渡った日本の数々の名作は
ルーブル美術館に有った東洋美術コレクションも
移管され、文字通り、
フランス国立 ギメ東洋美術館は
世界屈指の東洋美術の殿堂となった訳です。
そんな中、2005年8月に
その ギメ東洋美術館で東洋美術展が有り
日本からも作品が貸し出されたそうです。
その展示会で
所蔵の「龍図.」を
東京の太田記念美術館から借りた
「虎図」と並べたところ、
縁の表装が同じ、
大きさも同じで
虎が上に向かって吼えている相手、
その目線が龍の目線とぴったり合い、
対幅であることが判明した訳です。
これこそが今、話題の
葛飾北斎の 二作品の
100年ぶりの再会 、
『虎図(雨中の虎) と 龍図.』
だった訳です。
これをたまたま見れて実に
幸せな気持ちになりました。
会期は5月27日まで、
是非ご一見ください。
古典に感じる
氏田耕吉でした。 では!