<街づくり二十年(中) 住民による、住民のための街づくり>

2007/06/29 氏田 耕吉 (毎週金曜日)


帝塚山街づくり交流会(略称TMK)の初めてのイベントとなった
「走れ ぼくらのチンチン電車」。その表彰式のあった、
1987(昭和62)年はTMKのもろもろのイベントがスタートする年となった。

5月には阿部野神社で「阿部野薪能」が始まる。
これはTMKの活動とはいえないだろうが、
当時氏子青年会会長を務めていたわたしも第1回実行委員の末席をけがすこととなった。

氏子青年会は、地域の町内会や子供会の活動を気にされていた
中塚昌宏宮司(当時は禰宜職)の声掛けで結成された。

従来の氏子総代会活動とは別に「子供みこし」を作り、担がせることから始まり、
数年後には念願の「子供だんじり」まで巡行させていた。

事情で青年会は解散したが、「子供だんじり」は「阿部野だんじり」と名前を変え、
「帝塚山まつり」の一環として現在も子どもたちがえい航をしている。

さてその「浪速津南阿部野薪能」は
今年も5月17日(木)鎮守の森、阿部野神社境内にて、
第21回(委員長加地靖通)を開催する。

問い合わせは電話06(6661)6243、薪能後援会事務局へ。
ホームページのアドレスは次の通り。http://www.abenojinjya.com/

話は相前後するが、その年の8月にウジタオートサロンの展示場スペースを使った
「おーきに祭」が行われた。

これが現在、21年続く「帝塚山まつり」につながっていくこととなる。

最初は多種多彩な業種の方々に集まっていただき、
フリーマーケット形式で地域還元、感謝の意味を込めての開催だった。

「帝塚山」という地域柄、「打てど響かず」かと想像していたが
当日は予想を超えた反響と動員数に人々は驚くこととなる。

その中の一人に池田正仁さんがおられた。

彼はジャズをはじめとする音楽に造けいが深く、
以前より地域を挙げてのライブストリートを考えておられた。

「おーきに祭」当日、熱っぽく語られたその思いは同年11月、
第1回帝塚山音楽祭(委員長森一貫)としてスタートすることになる。

第2回目からは5月開催となり、
第21回(委員長橋本秀信)の今年は5月26(土)27(日)の2日間、
熱心なスタッフたちにより開催される。

今回は、(1)ライブストリート(有料)(2)万代池公園野外ステージ(入場無料)
(3)万代池ラウンドバザー(同)(4)コミュニティー広場(同)が催される予定である。

問い合わせは電話06(6678)0022、音楽祭事務局へ。
ホームページのアドレスは次の通り。http://www.tezukayama.com/ongakusai/

さて話は戻るが、88(昭和63)年には「帝塚山カップゴルフ選手権大会」がスタートする。
これはゴルフを通じた地域住民の交流の場がコンセプトだった。

第1回は地元の故大屋政子さんが理事長だった
「室生ロイヤルカントリークラブ」(現ムロウ36ゴルフクラブ)で開催された。

その後は地域外からの参加者も増え、開催会場もいろいろと変わった。

第20回記念大会(委員長前山村雄)の今年は11月3日に、
その「ムロウ36ゴルフクラブ」で計画されている。

問い合わせは電話06(6627)1590、同事務局へ。

これらの街づくりイベントは行政や企業の主催とは違う。
企画から運営まですべてを住民である実行委員が、参加する住民のために行う。 
それをもって双方の住民はさらに親密になる。

これこそが「街づくり」の本来の原点で、スタートではないだろうか。

(大阪日日新聞 2007年5月15日掲載)


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