新しい時代が見えてきた!
2009/06/22 植田 茂夫
みなさん、おはようございます。
6月も終盤にかかり、
大阪はかなり蒸し暑くなってきました。
いよいよ夏本番です!
さて、昨今の追い風に乗り、
なにかと話題の“ECOカー”ですが、
先日、三菱自動車の方が、家庭用電源プラグで充電できる
世界初の大量生産プラグイン自動車、
「iーMiEV」のカタログを持参されました。
『次の100年を走り出そう』 をキャッチコピーに、
7月から予約受付けを開始し、納車は来年4月以降になるそうですが、
やはり100%プラグインとなると補助金が出るとはいえ、
価格の70%が電池代といわれるように、軽自動車サイズの本体価格が、
同じガソリン車の約3.5倍(約460万円)と非常に高価で、
車両重量もリチウムイオン電池により1100kgと200kg以上重く、
しかも航続距離はわずか160km、等々と聞くと、
まだまだ実用にはほど遠く、
これでは売れないな、、、なんて思ったのですが、
「ハイブリッドは通過点に過ぎない」と開発を中止したカルロスゴーンが、
トヨタとホンダの10年以上の研究開発と販売実績を見て、
慌ててハイブリッドカーを開発しだした、とか、
「この先20年、主流で有り続けるプラグイン・ハイブリッド車を
持たない自動車会社は、あっという間に苦境に陥る」などと聞くと、
この「iーMiEV」の発表も、10年先を見据えて改良を重ね、
インフラが整備されれば実用車になるのだろうと考えを改めました。
自動車産業とエレクトロニクスでは世界をリードする日本のこと、
プリウスやインサイト同様、急ピッチで開発が進めば、
近い将来、電池のコスト10分の1、寿命は10年以上、
そして価格は3分の1、なんてことになるのでしょう。
スバルも「プラグイン ステラ」を発表(約473万円)し、
トヨタも発表間近、中国・米国の新興メーカーはすでに発売と、
この不況下の中、販売台数が伸び悩む自動車業界ですが、
次世代に向けての技術革新は着実に行われている。
と感じた、「iーMiEV」の発表でした。
『次の100年を走り出そう』 いよいよスタートです!
子供のころに読んだ、鉄腕アトムの「未来社会」は、
もうすぐそこまで来ていますね。
それではまた来週、植田茂夫でした。