「金融危機あれから1年世界はどう変わったか」
2009/09/14 植田 茂夫
「金融危機あれから1年世界はどう変わったか」
一昨日のNHKスペシャル、
ご覧になられた方も多かったと思います。
リーマンショック以降の
アメリカ経済の低下と、
アメリカ人の消費動向、
そして、日本企業への影響と
それを埋める新たな中国市場。
という3つのポイントを、
我々にも分かりやすくまとめられており、
良い勉強になりました。
なかでも、
アメリカのヘッジ・ファンド社長が
『株価は上がっても経済を反映していない』
という言葉は特に印象的で、日本経済も同様だと思うと、
いまだ日本はアメリカ経済に連動して動いているんだ
と実感しました。
ということは、、、
次に、
『死亡債』という金融商品が紹介されていましたが、
「人の死亡は景気に左右されず安定した収入が見込める」
という、冗談のような話で、
保険金の権利を集め配分し証券化した商品の説明ですが、
実体のない金融ビジネスって、
人が気づかないうちに一握りの人間が大儲けできるようで、
法に触れなければ、なんでも有り???
(実際には法に触れることも多いようですが・・・)
なんて思うと、恐ろしい世界です。
最後は、
日本の農機具メーカー大手の「クボタ」にスポットをあて、
この一年のアメリカでの業績不振に続き、
海外メーカーとのコスト競争の行く末は、、、
「日本の優れた製造技術のますますの国内空洞化」
という問題定義を残していました。
個人的な感想、
「金融危機あれから1年アメリカは何も変わらず」
さてさて、日本では民主党政権のスタートです。
内需拡大・景気回復に向けて、どんな政策をとるのか?
雇用、社会保障、税制等々、一部の者だけが大儲けせず、
国民の声とともに、一歩一歩前進してほしいと思いました。
9月21・22・23日は、衆院選のため放送が延期になっていた
NHKドラマスペシャル『白洲次郎』
http://www.nhk.or.jp/drama/shirasujirou/
の最終回と再放送。
こちらも楽しみです!
それでは又来週、植田茂夫でした。