不景気は、好景気の時よりも、“なお良し”
2010/03/06 ちょっとしたお話
志ネットワークの
上甲晃塾長 から
毎朝、『一日一語』 が携帯メールに送られてくる。
この時期に感じるところ有り転載させて頂きます。 氏田耕吉
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なぜ、不景気は、好景気の時よりも、“なお良し”なのであろうか。
経営の改革は、不景気の時にしかできない、と言う。
業績が好調な時は、社員に自信を与えるものの、「この調子で行きましょう」と、
現状を肯定する傾向にあり、本当の反省ができない。
反省がなければ、改革はありえない。
反省は、改革の始まりである。
さらに言えば、「このまま行けば、会社がつぶれるかもしれない」といった危機感が浸透すると、
今までのやり方を抜本的に変えなければならないと、誰しもが思う。
“かつてない困難は、かつてない改革のチャンス”だと、
松下幸之助は、社員を励ましたものである。
「好景気の時は仕事が忙しい。
猫の手を借りたいような時には、社員の教育をじっくりしている余裕がない。
不景気は、基本的には、暇である。
社員教育に一日掛けても、なお時間が余る。
不景気の時にしっかりと社員を育てた会社は、やがて好景気になったら、どんどん伸びていく」。
そんな言葉も、私の記憶の中に鮮明に残っている。
好景気の時は忙しくて手が回らなかったことを順番に挙げていけば、
不景気の時にやることが一杯、見えてくる。
やることが多いということは、“不景気もまた良し”なのだ。