夏と汗の話
2010/08/19 ちょっとしたお話
暑い毎日で大変なこの頃です。
人は発汗する事で、体温を下げているのですが、この発汗ついての面白い研究があります。
通常の汗は全身に同じように出ますが、
体位によって身体の半側の汗の量が変わってくるという現象があります。
注意深いお母さんは、夏乳児を横抱きにして授乳していると、乳児の額にいつも上位の半側だけに汗滴が現れるのに気がつくそうです。
また、運動選手が激しい運動をした後で横臥位で休息すると、身体の半側だけから汗が滴り落ちることがしばしばだと言います。
これは半側発汗反射といって、皮膚の圧迫による神経反射で、圧迫が身体の一側に加わった時は、同じ圧迫側の発汗は止まり、反対側の発汗は増進するという現象なのだそうです。
ですから夏場は横臥位で休むと、寝具に密着した側は汗が止み、
上半側の汗は増すので、いながらに汗の蒸発が起こり、体熱の放散が増すことになります。
夏季の睡眠は仰臥位ではなく、側臥位をとるようにしたほうがよいことになります。
身体の上下でも汗の出方が変わり、立っていると上半身の汗が多く、下半身の汗は少なくなります。
新聞からのお話でした!