27才。

2011/07/30 安田 和弘


私の数少ない特技(?)の一つに『なぜ「風が吹けば桶屋が儲かる」のかが
言える』というのがあります。

風が吹くと砂ボコリが舞う→埃が舞うと人の目に入る→目の不自由な人が増える
→目の悪い人が増えると三味線弾きを仕事にする人が増える→三味線を作る為に
猫の皮が必要になる→猫が減る→天敵の猫が減るとネズミが増える→ネズミが
増えると桶をかじる→買い替えで桶が売れて・・・→桶屋が儲かる。

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先日、英国の女性シンガーが27歳の若さで他界したニュースを
見ました。

27歳で他界したミュージシャンは何故か多く、
ローリングストーンズのブライアンジョーンズ、
ジャニスジョブリン、ジミヘンドリックス、
ドアーズのジムモリソン、新しい所では
カートコバーンとか(新しくないか。。)も
27才でこの世を去っています。

しかし、ロックミュージシャン27才死亡説の
元祖は1900年台初頭のブルースミュージシャン、
”ロバート・ジョンソン”であろうと思います。

生涯残した録音は1930年代に29曲だけ。
十字路(クロスロード)で悪魔と取引をして
命と引き換えに超絶ギターのテクニックを手に入れた伝説は
有名で、人妻に手を出してその亭主に毒殺(!)されたのが27歳。

今もCDでその録音を聞く事が出来ます。(ナカナカの聞き難さですが。。。)
雑音だらけの生ギター一本の演奏ですが、フレーズや
コード進行は現在の全てのロック、ブルースの元に
なっています。


南部では黒人奴隷制度の名残がまだまだ残っているこの時代、
ブルースミュージシャンには劣悪な労働環境と貧困の為、
ブラインド・ブレイクとかブラインド・レモン・ジェファーソンなど
”ブラインド”=盲目 という名前のついたミュージシャンが多く、
ロバートジョンソンも片目が不自由でした。

そこで三味線ならぬギターを手に、安酒場で虐げられた
心の叫びを独特の音階に乗せて歌った。
その音楽が廻りまわって現在の全てのロック、ポップス
に発展した。。。

桶屋が儲かるどころじゃないですね。

豊中店の安田でした。


 


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