弥生三月の出来事 3月24日 江戸幕府が開幕
2010/03/24 ちょっとしたお話
江戸幕府は、1603年3月24日(慶長8年2月12日)に、
徳川家康が征夷大将軍に任じられて始まった。
その後264年間は、小さな乱はあったものの
平和の世が続いた。これは世界にも例がない。
戦国の世から文治国家への転換は家康の号令
だったが、歴代幕府の為政者たちはそれを
しっかり受け継いだ。
膨大な軍事費用は民生へ移され、利根川や
木曽三川などの治水工事が行われた。
これが新田開発や城下町整備につながって
いった。
そして日本の人口は1,200万人から
3,000万人へと急増した。
-以上が、江戸時代最初の100年の概観である。
難しいのは、その後だった。
八代将軍吉宗の時代に、資源と人口のバランスが
限界に達した。
高度成長から抜け、低成長下で繁栄を目指す。
これを可能にしたのが、完全リサイクル社会の
出現だった。
壊れた鍋釜はもちろん、端切れや髪の毛、
物を燃やした灰まで商いされた。
不況のいま、世界の学者が江戸時代の
低成長モデルを研究しているという。