性善説、性悪説。
2007/09/24 安田 和弘
連休最終日の大阪は午後から雨模様でした。
お出かけ中の方にはちょっと辛い雨でしたが、
これで少しは過ごしやすくなりそうです。
以前読んだ本に面白い事が書いてありました。
オーケストラの指揮は言わば“性善説”を信じて
指揮をするタイプと“性悪説”を元に指揮をする
タイプとに分かれるそうです。
ある高名な日本の指揮者の方の話なのですが、
彼は“性善説”を信じて指揮をしている。
“オーケストラの一人一人が良い音を出す為に
最高の演奏をしようと思っているのを指揮で
コントロールするのが指揮者の仕事だ“
逆に“放っておくとそれぞれが勝手な音を
出そうとするのを指揮者が押さえ込んで
コントロールする“というのが”性悪説“
を元にした指揮だそうです。
その“性善説”を元にした指揮の
根拠になっているのがウイーンフィルの
オーケストラのある“賭け”の話を知ったこと
から始まっているそうです。
その“賭け”はある有名なオペラの曲の途中で
休符になる部分(無音になる部分)でワザと音を出す
事が出来るか?(シーンとなっている時に“ジャン”と音を出す。)
という賭けだそうで、100年前から
ずっと続いている“賭け”だそうです。
賭けの金額はものすごい額に膨れ上がっているそうで、
「俺が今日やってやる。」と言ってみんなに宣言する
勇気のある楽員も、いざとなると“ジャン”と手が
動かない。たとえ何万シリングが賭けられていても
ジョークになるにしてもいざとなればその瞬間、
誰もせっかくの演奏を壊せない。
皆さんは“性善説派”“性悪説派”どちらでしょうか?
答えは無いのでしょうが、“性善説”を信じたい
豊中店の安田でした。