温室効果ガス「25%削減」のインパクト
2009/09/25 氏田 裕吉
心のこもったメッセージをお伝えします。
火曜日の紺野さんのメッセージにもありましたとおり、鳩山首相が温室効果ガス「25%削減」
を世界に向けて宣言いたしました。
この数字が他国の取り組みと比べて、どれくらいすごいのか? あまりわかっていませんが、
インパクトのある数字であることは間違いないと思います。
この数字が2つのインパクトを与えると思います。
1つめは、輸出立国としての日本に与えるインパクトです。 この先、急速な高齢化がすすむ
日本において、国として栄えるには、世界に向けて輸出していくしかないと思います。
内需主導では、厳しい。 そして、世界が取り組まざるを得ない環境問題にかかわるビジネスに
力を入れていくことが大事です。
この25%という厳しい削減を目標が設定されたことにより、各企業が鍛えられる。 ハードルを
高くすることにより、企業としてのブレークスルーが起こらざるを得ないのです。
国としても、それに向けての補助金を初めとするサポートを考えているはずです。 太陽光発電
なども国のサポートによって、急速に普及していくでしょう。 なんせ、25%削減のためには、
今の55倍の太陽光発電の規模がいるのだから。
環境ビジネスを世界に向けて、輸出していく大チャンスです。
2つめは、私がいる自動車業界。 NHKの番組で、この25%削減を達成するためには、
新車販売の90%を、ハイブリッドをはじめとするエコカーで占める必要があるそうです。
90%ですよ。 すごい数字です。
2020年には新車販売のほとんどがエコカー。 販売はそこまで大きく変化しないかも
しれませんが、修理はどうなるのか?
トヨタのプリウスを、整備できる専業修理工場はどれだけあるのか? ディーラーでしか
整備ができない時代が来るのか?
今回のニュースを聞いて、遠い未来に感じていたことが、近くに感じてきました。
このインパクトによって起こる、社会の変化からは当分目を離せれませんね。
「氣力」があれば何でもできる。 明日もがんばっていきましょう。
氏田 裕吉