エコカー補助金残り3ヵ月 !
2010/06/25 お知らせ
環境対応車購入補助(エコカー補助金)制度は、昨年6月の申請受け付け開始からおよそ1年が経過した。
当初は今年3月までとされたエコカー補助金制度は今年9月末まで半年間延長されたが、制度終了まで3ヵ月余りとなった。
次世代自動車振興センターによると、6月7日現在のエコカーの自家用車両分の申請受け付け件数は約325万台で、交付決定件数は278万2934台、交付決定金額は3582億4700万円となっている。事業用車両は6月15日現在で申請総件数が約2万4100台、交付予定総額が約225億円となっている。
エコカー補助金総額は、2009年度1次・2次補正予算で約6300億円、総対象台数は約450万台とされており、今月までに約3700億円、約270万台の1次補正予算分の交付決定が行われている状況だ。次世代自動車振興センターによると「半年延長された2次補正分の約180万台に対し、毎月30万台という順調なペースで申請されている」という。
一方、補助金の終了後については日本自動車工業会の志賀俊之会長が、「単純に再延長を求めることは難しい。10月以降、新しい商品や技術で需要喚起する努力をしていく必要がある」などと述べているほか、直嶋正行経済産業相も「一応9月末までということになっている。
日本経済は順調に立ち直っているが、為替などの問題もある。こういう状況も踏まえて判断するが、考え方としては景気対策と連動するのでそんなに長く続ける制度ではない」としている。
9月末までの3ヵ月余り、夏商戦の本格化に伴い制度終了に向けたユーザー動向も注目される中で、運用は「混乱のないよう対処していく」(経産省製造産業局自動車課)ことが求められる。
(日刊自動車新聞から)