imagine.
2010/12/11 安田 和弘
先日実家に帰ると仏壇の側に手彫りの仏像が
ありました。
素人の作であることが一目瞭然のものですが、
11年ほど前に90歳代で他界した母親方の
祖父の作であることを思い出しました。
晩年、祖父はなぜか仏像を彫り出し、
何作か作品(といえるものかどうか、、)を
残しましたが、仏像を彫るという作業は、
木の中に既に存在する仏様を掘り出す作業だ
というようなことを言っていたのも思い出しました。
すでに存在がイメージされていて、
その通りにノミが動く...
イメージすることの大切さ。
考えるに、仕事もイメージが大事かと思う場面が
多いように思います。
私は良くオークションに仕入れに行くのですが、
実績のある車やお客様からのご依頼の他に、
見込みで店に置く車を探すときに、
”どんな職業の何歳くらいのどんな方が乗られるか?”
という事をイメージして仕入れをしていますし、
商談の時もこのお客様は恐らくこのように感じる方で、
ご希望の車じゃないがこの車をご案内したら
気に入られるのでは?とお買い上げ頂くことや、
ご納車したあとで、たとえばお子さんと喜んで
お使いいただいているところまで想像することも
良くあります。
また、手間隙のかかる商品の細かい掃除などを
している時も、私が中古商品に対する最大の褒め言葉
と思っている「この車は新車ですか?」とお客様に
言われているところを想像しながら細かい掃除をしています。
今は亡きJohn Lennonのように”世界の平和”などと
だいそれた想像をする力は私にはありませんが、
色々な場面で精一杯の想像力を働かせて過ごすことが
出来れば..と思います。
豊中店の安田でした。