ノーベル賞とイグノーベル賞
2011/10/10 植田 茂夫 (毎週土曜日)
みなさん、おはようございます。
毎年この時期ノーベル賞の発表があります。
今年も知らない人ばかりでしたが、
世にこつこつと研究に没頭している人がいかに多いことか、、、
「前年に人類のために最大たる貢献をした人々に財を分配する」というノーベル賞、
そういう意味では5日に他界したスティーブ・ジョブズなどは
世界中で認知され貢献の度合いも高い稀なケースだったと思うのですが、
残念ながら亡くなった人には授与しない決まりがあるそうです。
さてさて同時期、
「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる、
ノーベル賞のパロディー版イグノーベル賞。
イグノーベル賞 受賞者 (wikipedia)
今年は日本チームの「わさび警報機」が化学賞を受賞したそうです。
刺激的なわさび臭で睡眠中の聴覚障害者を目覚めさせる火災警報装置は
1年前に商品化され聴覚障害者の施設などに設置されています。
過去の受賞を見てみると主だったところでは、
1997年 「たまごっち」 数百万人分の労働時間を仮想ペットの飼育に費やさせたことに対して
2002年 犬語翻訳機「バウリンガル」 ヒトとイヌに平和と調和をもたらした業績に対して
2004年 「カラオケ」 人々に互いに寛容になる新しい手段を提供した業績に対して
等々、最初に笑わせてくれて、あとでぐっと考えさせられるものばかりで
けっしてただのパロディーではありません。
良案は笑いの後で出てくるのかもしれません。
難しい顔をしていてもあまりよいことはなさそうですね。
それでは又来週、植田茂夫でした。