「盟友」
2015/02/12 尾崎 由典
こんにちは。尾崎です。
どんなに偉大な名優でも、いつか舞台を降りる日がきます。
長らく人々の大衆車として全世界に影響を与えた初代ビートルでさえもその日を迎えた事がありました。
そんなビートルに依存してきて、存続の危機を迎えようとしたVWを救ったのはある一つの車種です。
そう今やVWの顔でもある「ゴルフ」です。
でも「ゴルフ」が誕生するまでに、いろいろあり、それを手助けしたのが盟友アウディです。
実はゴルフの元になっているのは、AUDI 80です。今でいうAUDI A4。
今では想像もつきませんが・・・笑
当初、ビートルの後継として出されていた案が、ポルシェの孫、ピエヒが設計したEA266。
しかし、AUDIの社長を経て、3代目VW社長のルドルフ・ライディングがその案を3代目就任後すぐに撤回します。
何故かというと複雑な構造のため、整備がしにくいのと、派生車種の間口が広がらない事を懸念しての結果だったそうです。
そして、1960年代後半からFFのプロジェクトに取りかかっていたAUDIのレイアウトを採用し
ジウジアーロのデザインでAUDI 80とVW パサートが先行発売されます。
(兄弟関係でいうとなんとなくパサートの方が先に出て高級改良版がA4みたいなイメージのため、パサートが兄で、A4が弟と思われがちですが、実は逆。AUDI80が先に発売され後を追っかけるようにパサートが発売されているのです。)
そして、VWの命運を賭けた1台の車が完成します。「ゴルフ」と名付けられ世に送り出されました。
現在のVWがあるのもこの頃の一台があったからこそですね。
AUDIとVW まさに盟友。
以上、尾崎でした。