わずか1.3%、されど1.3%

2007/09/10 未分類

          

Q:「人間に最も近い動物は?」
A:「チンパンジー」

DNAの98.7%が同じということで、ピンポーン♪ですね。

しかしこのわずか1.3%の差で、人間は動物園の檻の外から、
チンパンジーは檻の中からお互いを見ることになったのです。

そんな両者の違いの一つが“暑さ”への適応能力だそうで、
チンパンジーは人間より暑い地域に生息しているため
高温には強いと思われがちですが、実際は我々人間のほうが
ずっと強いのです。

なぜかというと、人間には汗を流す“発汗機能”があるからで、
暑くなると汗腺から他の動物とは比較にならないほど多くの水分を発散し、
蒸発をさせ、短時間で体温を下げることができるためです。

対するチンパンジーにはこうした機能がありません。
ですから彼らは人間のようにかんかん照りの中を歩き回ることなどせず、
身動きもしないで木影で休んでいるのです。

これは、「数百万年前に熱帯雨林から出て草原で暮らすようになった
人間の先祖が、木陰がないところに適応するため体毛が減り、
そのため大量の汗を流しながら暑さに強くなった」といわれています。

まさに、わずか1.3%、されど1.3%ですね。


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植田 茂夫(うえだ しげお)が心をこめてお届けします
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