『祇園の教訓』
2007/11/25 植田 茂夫
みなさん、おはようございます。
一昨日のフジテレビで日本を代表する花柳界、京都祇園の元芸妓で、
引退後、作家として活躍する岩崎峰子の半生をドラマ化していました。
この人の名前は最初ビジネス雑誌で知ったのですが、なぜこの分野で
英・米・仏を初め17カ国で翻訳され、世界中を講演して歩くまでに
至ったのか、そして「日本」を海外に紹介するときに代表とされる
舞妓、芸妓についてなぜ日本人は何も知らないのか、、、ということで、
同著書の『祇園の教訓』ー昇る人、昇りきらずに終わる人ー
を読んでいた最中だったこともあり、ついドラマも見てしまいました。
読み終え改めて花柳界の芸妓とは、接待術の達人であり、信用を第一に、
品格あるもてなしや、生きたお金の使い方、一流の人から得た生き方、など
われわれの仕事にとっても学ぶところの多い内容で、ビジネス著書として
売れた原因がわかりました。
とりわけ印象に残った言葉は、
「昇っていく人の共通点、それは一生懸命なこと、
好奇心があること、何にでも興味をもっていること、
自分を内観できる人、生活に美意識をもっている人です」
という一節で、こういう人を“魅力のある人”というのでしょう。
又、「自分の性格にあっていない仕事だったから、
意識して努力して、自分を高められました。
最初から自分のやりやすい仕事をしていたら、
ここまで自分を高めることは出来なかったでしょう」
きっと仕事なんてだれでも最初は自分にあっていないもの。
つき進んだ者にだけ仕事の方から合わせてくれる。
営業職の方、一読あれ。
それでは又来週、植田茂夫でした。
《京の紅葉》
今週末の京都は赤く染まりそうですよ。