耳あかでルーツを探る

2009/07/23 ちょっとしたお話


あなたの耳あかはカサカサ(乾型)ですか?それともネバネバ(湿型)
ですか?


耳あかの種類には不思議な地域分布があるそうだ。しかも、あなたの
遠い先祖の足跡が鮮明に浮かび上がってくるという。


「世界での圧倒的多数はネバネバの湿型だが、日本人の平均85%まで
がカサカサの乾型です」。北海道医療大学の新川詔夫教授はこんな
“逆転現象”があると指摘する。


世界33民族の遺伝子を調べたところ、乾型は東アジア地域に偏在し
ている。


「本来、古代人は湿型だった。だが数万年前、突然変異で東アジア
に乾型が生まれ、その周辺に広がった」と説く。


乾型は大陸からの渡来人を通じて日本にも伝わったのだ。


耳あか遺伝子の都道府県別分布によると、興味深い結果が出た。
渡来人の足跡が浮かび上がったからだ。


たとえば乾型の比率が高いのは、京都、岐阜、大分、愛媛、福井、
和歌山の順となる。九州北東部から四国北部を通り、朝廷が置か
れた近畿にいたるまでの渡来人の“通り道”では高く、逆に
東北、九州などは低い傾向が出たという。


つまり、耳あかがカサカサなら渡来人、ネバネバなら縄文人の
血を強く引いているというわけ。


さて、あなたも耳あかで、遠い先祖の足跡に思いをはせてみては
いかが?


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