これもバラマキ?
2009/08/04 ちょっとしたお話
トヨタの新型「プリウス」の納期が7月23日以降の注文分は工場出荷が来年4月以降になるという。
来年3月末までの新規登録を対象にした補助制度の対象外となり、
最高25万円の補助金は残念ながら受け取ることはできない。
プリウス購入者のために補助制度の期間を延長すべきではないかとの案が、早くも政府内で浮上しているという。
メーカーの生産能力の都合で補助金を受けられないのは、確かに不公平感はあるが、
1メーカーの1車種のために国の制度を延長するのはどうか。
そもそも今回の補助制度は、世界同時不況で激減した国内の自動車生産を、内需喚起で下支えする目的がある。
一人ひとりのユーザーの損得も無視できないが、そればかりに焦点が当たるのは本末転倒とも言える。
補助金の総額は3700億円だが、人気が特定車種に集中し期限内に使い切れない場合も想定されるという。
枠が余る事態など予想外だ。
一般的に国の予算を無理やり使い切ることは良いとは言えないが、
景気対策のためには、延長論よりもまず期限内に使い切る工夫をすることが必要ではないか。
(日刊自動車新聞より)