不思議な男。
2012/10/25 尾崎 由典
こんにちは。修復歴の見分け方を勉強中の尾崎です。
さて今日のブログは、歴史の話にしましょう。
不思議な男、その張本人はコヤツです。
独眼竜、政宗。何ともカッコいいあだ名ですね。
最近、若年層の女性中心に戦国武将で一番人気があるらしいと噂の「伊達 政宗」様にスポットライトを当てて見ましょう。
はて、政宗殿がなぜそこまで人気なのか?
ゲームに登場する政宗殿が秀吉殿を差し置いて、アレ間アレ間のうちに天下統一をしてしまうそうな。
ちょっと待て!そんな馬鹿な!?そんなはずはない。政宗殿が天下統一??
最近のゲームは歴史までも曲げてしまうみたいですね。これは教育に非常によくないですね。
史実では相当な派手好きな政宗殿。その派手さのあまり政宗殿みたいな派手さの事を通称「伊達モノ」と呼んでいたらしいです。スターウォーズのダースべーダーの兜は政宗の兜をモチーフにしたとか・・・
文禄2年:秀吉の文禄の役で従軍した時に政宗が伊達軍にあつらえさせた戦装束が絢爛豪華であった為に、他の軍勢が通過する際、静かに見守っていた京都の住民も歓声を上げたという逸話もあるほど。
さらに大崎一揆煽動の疑惑で秀吉殿に呼び出しを食らった政宗殿は、白装束に身を纏い、金色の十字架を背負い出頭したなど。もはや歌舞伎者と呼ばれても致仕方ない。
そんな政宗殿は数多の戦で大敗を喫すなど、名立たる戦国武将達に比べると少し見劣りします。
しかし政宗殿がすごいのは、政治、外交。頭の良さ。
ローマ教皇に宛てた手紙が残されているし、慶長遣欧使節には多大なる評価がされているみたいですね。
徳川家光にはかなり尊敬されていたみたいで、政宗が受けていた処遇が当時の常識では考えられない程であったみたいです。政宗は将軍の前でも脇差帯刀を許されていたのですが、ある時、酔い潰れた政宗の刀を調べると、中身は木刀だったという話も。
↑これが愛刀だったみたいです。
なんともカッコいい話です。
また非常に多趣味で三万石を趣味に費やしたなんて・・・
だいたい1万石で家来を年間300人程度養える事に相当しますので、現在で考えると皆同じ給料で換算すると千人規模の会社の社員全員の給料を趣味に使ったなんて・・
考えるだけで涎がたれそうです。
そんな政宗の非常に有難いお言葉。
・仁に過ぐれば弱くなる。
・義に過ぐれば固くなる。
・礼に過ぐれば諂(へつらい)となる。
・智に過ぐれば嘘を吐く。
・信に過ぐれば損をする。
まさその通り!これを教訓にして私も頑張ります!
そんな事より牛タン・笹かまが食べたくなってきたな~(笑)
新人尾崎でした