良き宿敵と共に!の巻き~その2~
2013/03/07 尾崎 由典
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っという事で、前回の続きで御座います。
今回から見た方は前回のブログを読んでから今回を見る事をお勧めします。
さて、前回の続き。戦後のメルセデスはどうだったんでしょうか?
戦後、敗戦したドイツとイタリアだけでなく、ヨーロッパ全体の経済はズタズタ。
やはり、ここでも世の流れは小型車志向でした。
この対策としてメルセデスは戦前に設計したtype170の生産またを開始します。
そしてtype170のモデルチェンジで登場したW120が50年代のメルセデスを支えていく車種の一つとなります。
62年には190(W110)が登場します。それには1.9L4気筒エンジン搭載。小型の流れに藁をも掴む様に
時代にすがりつきます。あのメルセデスがですよ。←にわかには信じがたいですが・・・
ただそこはやはりメルセデス。いやさすがメルセデス!
設計に拘り過ぎて、どうしても車体が大きくなる。メルセデスのDNAはメルセデスでしかあらず。
彼らは68年にまた200(W110)を投入します。←今のEクラスぐらいの大きさ
そして76年にはさらに大きなW123を投入。
ですがこの2車種は当時のコンパクトクラスという風に呼ばれていました。どこからどう見てもEセグメントですけれど。笑
彼らは小型車を作らなかったのではなく、作った結果がこうなった訳ですね。
「やべっ!またデカくなっちまった!」
なんて呑気な事を言っている暇はもちろんありません。
戦後、メキメキと力をつけてきたエンジンヲタクのあの奴らが追撃を開始。
そう、BMWの3シリーズが頭角を現し始めました。
これは、マズイ!と作れなかった小型車にメルセデスはかなり本気どころか超本気になって作り始めました。
誰もが作れる訳がない。だってメルセデスですから・・・と思ったことでしょう。
しかし、ここで登場するのが、あのメルセデス史上の傑作190E(W201)です。
BMWはマニアックな先進的な技術を普通の車にふんだんに詰め込んだ普通じゃない普通の車を作ることで成功を収めました。
相場より高いが中身はそれ相応。まさしく羊の皮を被ったオオカミな車。
その手があったかと、メルセデスは血眼で開発に取り組みます。もうこうなれば誰にも手が付けれません。
高速域で優れた空力性能に、世紀の発明マルチリンクサスまで、全力疾走で駆け抜けていきます。
そしてようやく小型車のエリアで成功を収めます。
良きライバル達と駆け抜けてきた小型車への道は今やメルセデスの支えになっています。
「走りの俊敏」とメルセデスらしからぬ、看板をひっさげまた新たなる進路を見つけ出しかけている現行Cクラス(W204)。
そこにはまた3シリーズなどの良きライバル達との熾烈な戦いが繰り広げられているのでしょう。
この話を聞いて、メルセデスの血が脈々と流れているCクラスを好きになっていただけたら幸いです。
以上、新人尾崎でした。