“加減”という言葉

2010/10/11 植田 茂夫 (毎週土曜日)



みなさん、おはようございます。

今日は、体育の日です。

いろいろな秋を楽しんでください。

 

先日テレビで、

確か京都の山間だったと思うのですが
この地に移り住んだ年配の女性が、
かまどでご飯を炊きながら

「かまどは火加減が大切なんですよ。」と言いながら、

「最近この“加減”と言う言葉をあまり使わなくなりましたね。」

「経験を基にした、この“加減”という日本語はいい言葉です。」

と話していました。

 

そういえば、
湯加減や焼加減、塩加減、そしてさじ加減などなど
昔、良く聞いた日本語特有の曖昧にも聞こえる表現ですが、
最近あまり聞かなくなりました。

 

衣・食・住も含め大量生産でグローバル化が進み、
説明書どおり作れば誰でも同じものができるようになると
“加減”と言う言葉は不要になってくるのでしょう。

 

しかし、
ご飯を炊くのも、
家を建てるのも、
例えば車を直すのも、

「今回はこういう条件で・・・」 とか、

「○○さんの口に合う・・・」 となると、

この“加減”がとたんに顔をだし、
そこが判るとおおむね良い関係に向かうようです。


「善処」や「結構」「一応」なども

日本語特有の曖昧な言葉ですが、
定着型の農耕民族が村中で生きていくためには
このような曖昧な表現が必要だったのかもしれません。

 

  それでは又来週、植田茂夫でした。

 

 

 


能勢街道~綾部街道~丹後街道を経て 舞鶴赤レンガ倉庫群へ

明治34年から大正8年に建設された旧海軍の12棟の倉庫群です

 

 

 

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