ハイブリッド戦争?
2009/05/30 安田 和弘
缶ジュースの自動販売機の前にやってきた
小学低学年位の男の子が背伸びをして
コカコーラを何故か次々と2本買い、
そのまま地面に置いたと思うと2本の
足でそれぞれの缶の上に立ち、そうしないと
届かないジュースのボタンを押す。
勿論出てきたジュースはペプシコーラ。
コークの2缶は地面に置いたまま嬉しそうにペプシ1缶を抱えて
立ち去るというオチも付いたアメリカのCMを見たことがあります。
アメリカのCM業界では昔からライバルを蹴落とす為の
CMも当たり前(?)のように放送されているようですが、
商品名を出さずとも、今回の新型プリウスの記者発表会は
ホンダインサイトとの比較を意識して作られている
なかなか過激な企画だったそうです。
以下ニュース記事より抜粋
「東京・臨海副都心のトヨタショールーム「メガウェブ」1階に設置
された特設会場の舞台には、タンデム2人乗りの自転車が2台。
ハイブリッドシステムを2人乗り用自転車に
見立てたトヨタ新型「プリウス」発表会のひとコマ。
手前がトヨタ式、奥がホンダ式を想定していると思われる。
「それではこれより、ストロングハイブリッドとマイルドハイブリッドの
デモを行います」とナレーター。
どちらも前がエンジン役、後ろがモーター役。マイルドハイブリッドの
ほうは「いっせーのーせっ!」と一緒に発進する。
「このように、マイルドハイブリッドはスタートからエンジンとモーター
の両方を使います!」
実は1モーターのマイルドハイブリッドも、エンジンとモーターの間に
クラッチを挟んだり、モーターをクラッチやトルクコンバーターより後ろ
に配置したものは、モーターのトルクだけで発進できる。
このデモが、エンジンとモーターが結合されているホンダ『インサイト』
を指すのは明らかだ。
さらに、減速時に得られる回生エネルギーの大きさ、モーターのみの
走行の可否など、プリウスの比較優位のパフォーマンスが延々と続いた。
最後はマイルドハイブリッドのエンジン役はヘトヘトの演技、
ストロングハイブリッドのエンジン役は「まだまだ元気いっぱい!」
マスコミ向けの新車発表でこれほどの“比較広告”がなされるのは
なかなか珍しい。
ホンダの関係者がもしこの発表会を見ていたら憤死する(?)ような、
挑発的なパフォーマンスだった。
ハイブリッドの本家はトヨタという強烈な自意識の表れと言えよう。」
熾烈なハイブリッドカー戦争はまだ幕を明けたばかり。
やはりプリウス有利な感じはしますが、どうなることやら。
豊中店の安田でした。