『アホ!!』
2008/12/20 未分類
前回か前々回の水曜の社長のデイリーを読んでよく「アホ!」と言われたことを思い出しておりました。
誰に? もう10年近く前に亡くなった母親方の祖父にでした。
母親は奈良の農家の生まれで、祖父も地の生まれ育ちの人でした。
戦時中は満州の青年開拓団の先生として大陸に渡り、終戦の混乱の中家族や生徒を帰国させる事に尽力し、自分は最後に残った為ソ連軍につかまり、シベリアに抑留され、強制労働を何年かさせられた後、最後に近い引き上げ船で何とか日本に帰ってきた人でした。
私が幼いころから久し振りに会うと「カズヒロ!お前〇〇ちゃうんか。
アホ!」などと口は悪いのですが、実は本当にやさしい人で思春期のころ、両親にも言えない相談事が出来る大好きな祖父でした。
90歳を過ぎて入院中もお医者さんや看護婦さんがなんども
「アホ!アホ!」言われたそうですが『集中治療室に入っていても元気なおじいちゃん』として病院の方にも慕われて最後を迎えました。
どうして口は悪いのに慕う人が多く、幼い私も傷つく事もなく慕っていたのか。。。。
“なんとも言えないイイ笑顔”それが言葉以上に回りの人を癒していたのかと思います。
昨年亡くなった私の親父も『初めて会ったときの“なんとも言えない優しい笑顔“が忘れられない』とよく言っていたのを思い出します。
死線を何度も乗り越えるような苦労を沢山しないとあのような笑顔は出せないのかと思いますが、毎日を出来るだけの笑顔で過ごしたいとこんな時代だからこそ、強く思います。
などといいながら“ため息癖”が中々抜けない豊中店の
安田でした。